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2006年08月07日
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カテゴリ:時事
急速な科学技術の進歩で、医療の世界も技術革新がめざましい。
最近のトピックはPETだろう。
朝からオズラさんが散々持ち上げているあれだ。

転移や原発の小さな腫瘍が検出出来る。
見つかった腫瘍はそのままに出来ないから、手術やら治療やらを施すわけだが、西洋医学の良いところは、結果が目に見える所にある。

反面、副作用も大きい。
抗ガン剤の副作用は言うに及ばず、手術におけるそれも、健常な部分にメスを入れるわけだから害が無い訳が無い。
副作用を抑えるために、また治療を繰り返す。
そんな事例を沢山見聞きしてきた。

一方、毎日の生活で摂生し、自己免疫力を高め、病気に罹りずらい体を作るのは、時間が掛かる上、その効果も見えにくいが、上手くいけばこれに勝る方法はない。

両者を比べたら、後の方法を取りたいと願う人のほうが多いのでは無いだろうか?

乱開発で疲弊した山に、治山治水の目的でダムを造り続けるのは、自然を征服出来ると考える、西洋的発想。
結果がすぐ見え、巨額なお金が動く事で、潤う人間が少なくない。

今までの日本は、その基本観念を見直すことなくやり続け、疑いを持ってこなかった。
その間に野山の荒廃は加速度的に進み、自然災害が起こりやすい状態を作り出している。
治山治水にはダムという固定観念に凝り固まった人達に、前長野県知事、田中氏のやり方は理解出来なかったのだろう。

田中氏の改革は6年で頓挫し、代わりに従来型の政治家が、再び県政を担う事になった。
自然界のタイムスケールで言うなら、6年間は一炊の夢、それをして「田中県政とはナンだったのか?」と後世批判されるのが、田中氏にとって一番辛い事ではあるまいか。

また、彼の個性が云々され、施策と同列に扱われるのは間違っていると思う。
強烈な個性でグイグイ引っ張らざるを得ない事も往々にしてあるし、ましてや皆が正しいと信じている事柄を方向転換させるのは並大抵の話ではない。
長野オリンピックの巨額な負債を、徐々に減らしてきた実績などはもっと高く評価しても良いのではないだろうか?

以前のエントリーで、人工林が悪者のような書き方をしたが、林業の国際競争力が失われ、山が見捨てられた事が元凶であって、間引きや下草の管理が為されれば、それなりの保水力が期待出来る。

故郷の野山を守り、健全に保てば、やがて色々な形で恵みがもたらされ、長野県はその魁となる可能性を秘めていたように想う。

去年、中央道を走りながら見た、南アルプスの夕暮れは、息をのむ程美しかった。
けれど、伊那谷に暮らす人々にとって、見慣れた日常の景色に過ぎず、大都会に比べ、寂れた自分の故郷を疎ましく想うだけなのかも知れない。

前職が国会議員だったという首長を選択し、都会並みの生活を手に入れたいと思う有権者に、部外者のアルパカは口を噤むのみだ。






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最終更新日  2006年08月08日 00時28分21秒
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