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正月休み、台湾李登輝前総統の「武士道解題」を読んだ。 新渡戸稲造著「武士道」が、前総統に生き方や一国の指導理念に及ぼした影響を考えた時、その正当な後継者であるべき私達の責任を深く反省せざるを得ない。 祖先が持っていた高い精神性を後代に伝えられなかった失態は、大人達が己を律し切れず、軽佻浮薄に流れてしまった結果であって、猿の様な新成人の登場は当然と言えるだろう。 画面右下の紫色、、、陛下のお出ましにも関わらず、脱帽しない人達が少なからずいた。
日本が開国し、世界の仲間入りを果たそうとした明治期。 当時の政府は人材の育成に相当の力を入れ、着々と成果を上げた。 札幌農学校に招聘したクラーク博士の話が「武士道解題」に取り上げられている。
浅学にして知らなかったが、新渡戸が札幌農学校に入学したのはクラークが去ってからだという。 優れた教育者の行跡はあっと言う間に廃れるモノではないが、伝言ゲームで次々伝わっていくウチに情報が劣化するが如く、初期の感動は薄れ、やがて形骸化してしまうのは世の習いと言える。(いやー自分の母校で身を持って経験してるだけに、この点は譲りませんよw) しかし、それにしてもである。 今の日本を見れば、百年前の日本人と、何処にその共通点があるのだろう。 百年前に「近代人」たろうとして、自己を研鑽し一定の効果を上げた我が国が、 式典で暴れ回る猿人を生み続けている現状は、政治の崩壊より深刻ではないのだろうか? 「バカな新成人」と笑って済ませないのは、そうしたバカの拡大生産を許している現状が 一喝すればその場は収まるだろうが、面従腹背、「明日から真面目に働きます。」とか、「もう二度と高速道路にモノは投げ込みません。」なんて口約束は屁の突っ張りにもならないだろう。 翌日には、「働こうとしたけど職がない。」とか、線路に置き石をして、「投げ込みはやってませんよ」と、とぼけるに決まってる。 暴れる新成人を一人ずつ壇上に上げ、思う存分パフォーマンスさせた上で、「今の自分が格好いいと思うか」と問いかければ良い。 猿人の中にも少しは”羞恥”が残ってるだろうから、その一点を信頼して様子を見る。 人を信じた過去の日本人と、信じられぬから規則で縛ろうとする現日本人。 近い将来、「成人式で暴れてはいけません」とか、テーマパークで式典すれば暴れず穏便に済むとして、「成人式はTDLかUSJ」なんて言う法律が成立するかも知れない。 覚えきれない規律よりも、”Be gentleman”と各人の内心に判断させる。 それが社会規範と大きなズレがあった時だけ罰する原則を打ち立て方が効果的なのだが・・・・ ああ、確かに、、、、、 ちゃんと”gentleman”の意味を教えてくれそうな人材が、我が国では払底してますねw 高速道路に自転車や消火器を投げ込んだとして、茨城県警高速隊は11日、道交法違反(禁止行為)の疑いで、同県つくば市立中3年生の少年(14)と同じ 市立中に通う1年生の少年(13)2人を補導した。3人とも容疑を認めており「学校が面白くなくムシャクシャしてやった」と話している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月11日 20時56分58秒
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