とくダネ!誰が?
皆さんはフジテレビの”とくダネ!”をご存じだろうか?ウィークデイの8時から9時の放送だから、勤め人はほとんど見る機会がないと思う。ナンにでも群がる2chネラーにしても、その時間は寝ているはずだから、鬼の居ぬ間に洗濯とばかり、やりたい放題。頭に来たのでメールしてみた。先週6日火曜日?の放送で、川口の幼稚園児の列に車が突っ込み、園児が死傷した事件を取り上げていましたね。その中で、厳罰化が事故防止に役立つとの事で、最高刑が3年から5年に引き上げられ、違反が4割減ったとの指摘が為されていました。その時示されたフリップに疑問がありますので、何らかの形で見せて頂けないでしょうか?お忙しいとは思いますが、3月14日までにご返答頂けたら幸いです。同じ年頃の子供を持つ親として、無関心ではいられないのでどうか宜しくお願いします。今日3月15日、午後8時の時点で解答がないのでこのエントリーを書いてる次第だ。記憶に生々しい川口の交通事故(えっ!もう忘れた?)午前9時55分ごろ、埼玉県川口市戸塚東2の市道交差点で、散歩するために近くの公園に向かう川口小鳩保育園(同市戸塚3)の園児と保育士38人の列にライトバンが突っ込んだ。園児や保育士計16人が病院に運ばれたが、3歳と4歳の女児2人が死亡したほか、14人が重軽傷を負った。うち女児2人は重篤という。ライトバンを運転していた、運送業手伝いの井沢英行容疑者(37)は、業務上過失傷害容疑で現行犯逮捕された。janjanの記事より可愛い盛りの子供を、理不尽に奪われる親の気持ちは、同じ年頃の子供を持つ身として、痛いほど判る。自分だったら、生ぬるい司法に任せず・・・ふっー、怒りに我を忘れる所だった。世の中の怒りを背景に、起こした事故に対して科せられる量刑が軽すぎるとして、刑法の改正が取り沙汰されている。で、とくダネ!だ。その世論を盛り上げるつもりか、悪質な印象操作をやった。厳罰化が事故の抑止になるとして、フリップを掲げて説明していた。1968年に業務上過失致死の最高刑が3年から5年に引き上げられ、事故が4割減ったと言うのだが、嘘付くんじゃねー!女房酔わせてどうするつもり洗脳しやすい専業主婦を誑かしてどう言う魂胆だ!その時のフリップをフジは出さないだろうから、ネット上の情報を集めていたら、honyaというページにたどり着いた。その中のBob・松尾さんページを別の窓に開いて見て貰いたい。死者がピークに達する2年前の1968年から交通事故増加をにらんで略式裁判・反則金制度が始まる。交通取締りも強化され、また、全国で信号機の増設や歩行者と自動車の分離(立体横断歩道橋・歩行者用舗道・ガードレールの付設)施策も急ピッチで進められ、死者のピークの9年後の1979年には24時間死者の1つのボトム、8,466人を達成した。 Bob・松尾の「ちょっとほざいてみましょうか」よりとくダネ!が示したフリップは、Bob・松尾さんのページにあるグラフの左隅、ピンクの折れ線グラフ、事故件数の推移を10年分ぐらい抜き出した物だった。とくダネ!は、番組の中で、1970年のピークと1979年の最低値から、厳罰化の効果で4割減らしたと、強弁した訳だ。国民の血税を注ぎ込んだ道路整備や、警察官の取り締まりの成果はぜーんぶ無視、厳罰化がそんなに特効薬なら、2年後に事故死者のピークが来る訳はない。韓流がブームと言えばどいつもこいつもぺ様ぺ様、納豆がイイと聞けば買い占めに走る叔母様方は騙せても、アルパカが見たからには放っとけねー、覚悟を決めてナンのつもりでミスリードしようとしてるのか白状しろ!記録に残らないテレビの特性を利用して、しらばっくれようと思ってるんだろうが、今や”ようつべ”がある事をお忘れなく。さて、毎回毎回あきれるほど無意味な法律を作る我が国の立法とソレに異を唱えない司法、言われるが儘の行政、何処が三権分立なんだか、見事に階級が出来てるじゃないか。きっと北朝鮮の民衆も金豚親子の独裁を望んでいた訳ではなく、「日帝からの解放、国民の自治」なんて言う甘いスローガンに酔い、次々出された法律や規則を疑うことなく受け入れるウチ、朝鮮戦争のドサクサが一段落した頃には身動き出来ないほど独裁体制が出来上がってしまったのではないだろうか。幼い子供の命が奪われたー>厳罰化しろと言う短絡的思考では、何時か気が付いたときには極東に独裁国家がまた一つ誕生って事になりやしないか。いくら野党が酷いとは言っても、自民党の独裁政治が長く続きすぎ、些か危険な香りがする。体制が簡単に転換できない所まで行き、公明党冬柴幹事長の目論見通り、外国人参政権が認められ、与党が得体の知れない連中に乗っ取られる。大げさかもしれないが、ろくすっぽ考えを持たない人間にまで投票権のある民主主義の怖い点と言える。選挙権付与年齢を18歳にってのも、ガッツリ「日本が悪い」と洗脳されている連中の票目当てかと、穿った見方も出来る。おっと脱線してしまう。本線に戻して、厳罰化する事で何が変わるのか?残念ながら、事故は防げない。厳罰化で割を食うのは多くの善良な運転手だろう。皆さんのお望み通り、懲役の期間が伸びたとする。その場合起こりうる事態を予想してみた。とくダネ!に洗脳され掛かった専業主婦の皆さん!自分の夫は車の運転をしませんか?もし旦那が避けられない事故で人を殺してしまい、厳罰に処せられたら??1年か2年の懲役で済めば何とかその後の生活の立て直しは可能かもしれない。これが7年8年に及んだら、家庭の破綻は必至だろう。ソレで良いですか?或いは、突然警察or裁判所を名乗る人物から電話が架かってくる。「お宅の旦那さんが事故を起こしたけど、上に話を付けて、今なら何とか成る」、「書類が回ってしまうとダメ、こちらも違法が判っているから、誰にも確認するな」そう言われて、お金を要求された時、冷静に対処できますか?運送業手伝いの井沢英行って奴はこの事故の前にも、追突事故を起こし、その時の言い訳が「カセットに気を取られて」だった。37歳にもなって、運送業手伝いとは疑問符が付くが、とりあえず日常的に車を運転していた訳だ。正業に就かず、夜通し遊んでの帰り道の事故。カセット云々ではなく、睡眠不足による居眠り運転だったと言うのが本当の所だろう。「眠くて眠くて仕方がない。大通りは危ないから普段人通りの無いあの道を走ろう。」悲劇の伏線になっていないか?取り締まりを逃れて裏道(平和な地域の生活道路)に入り込む車が増える可能性が極めて高い。酔っぱらい運転の厳罰化で、検問を逃れる為に、すでにそうした事例があるかも知れない。厳罰化によって事故の抑止になるどころかその反対の結果が現れるだろう。ざっと思いつくだけでもコレだけある。無知な主婦層を焚き付け、事態を悪化させようとたくらむ意図は一体何処にあるのか?フジテレビ、とくダネ!の反論を待ちたい。ところでこの井沢被告は、「運送業手伝い」と言うが、現実には無職に近いのでは無いだろうか?服役して社会復帰した時、運転免許が取り上げられ(再度免許の取得は許されない筈だ)頼るべき親が居なくなった時、彼の生活はどうなるのだろう。刑務所に服役中はとりあえず飯の心配をしなくて済む。娑婆に戻った時の生活を考えると、唯一の資格である運転免許を失い、社会の監視のもと生きて行かなくてはならない。こちらの方が刑務所よりもある意味厳しいと言えないか?長年服役してほとぼりが冷めた頃戻ってくるのと、人々の記憶が鮮明なウチに戻るのではどちらが条件が厳しいのか?何れにせよ37歳まで”手伝い”で済んできた井沢被告、今度は親も手を引くだろう。そうなると、生きていく為に別の犯罪に走ったりする可能性が高まる。正に生き地獄の生活が待ち受けている訳だ。それでも、厳罰を望む声が多いと思う。狭い生活道路を凄いスピードで走る。運転中に携帯や、オーディオの操作に集中する。飲酒が悪いのを判っていて飲む。過失とは言えないでしょ。業務上重過失致死罪ですよ。普通の交通事故とは分けて考えるべきじゃないですか。