やっぱり、、、ナ
日本が経済大国たりえる条件として、安保と平和憲が果たしてきた役割は大きい。 戦争で焦土と化した我が国が立ち直るきっかけとなった朝鮮戦争。 地政学的に我が国も当事者となった可能性があったのに、平和憲法のお陰で傍観者足り得ただけでなく、戦争特需がもたらした恩恵は疲弊した日本を立て直す原動力となった。 続く冷戦構造の中で持続的な発展を続けるためには、そうした国際紛争から無縁でいることが求められ、暴力が支配した20世紀の国際情勢から距離を置くことで経済大国への道に大きく寄与した日米安保条約。 「九条の会」には共鳴出来ないが、これらが果たしてきた役割を否定できない。 反対闘争が語り草になるほど、当時の日本人は何故反対したのか?ずっと不思議に思っていた。 強力な反対運動に屈することなく押し進めた当時の政府首脳には今日の日本の発展が見えていたんじゃないだろうか。 だが国民の中にある戦争の記憶、それも惨敗と言う生々しい記憶が残っていた時代に、仇と言える米国に我が国の国防を委ねる決心は付きかねたに違いない。 そうした国民感情に迎合して、安保条約が結ばれていなかったら朝鮮戦争やベトナム戦争に巻き込まれ、日本全土が沖縄のようにアメリカの統治下におかれ、日本の実体は忘れ去られて、歴史から日本は消えていたに違いない。 目前の損得しか見えない民衆と、未来を見通す事を運命付けられたリーダーとでは見方が違ってくることが度々あると思う。 産経新聞は民主党政権に様々な注文をつけ、特に「説明義務を果たせ」と迫る。 もし、当時の岸内閣が「国防という金食い虫をアメリカに丸投げして、経済発展に全力を尽くす」と説明責任を果たしたら、国民の支持は得られたろうが、アメリカがへそを曲げて条約が結ばれたかどうか。 政治の駆け引きで、手の内を晒すのはバカとしか言えない。 まあとにかく、当時日本人が持っていたアメリカへの敵愾心を上手く利用して、倒閣運動に繋げていった策略家がいたのは間違いないだろう。 日米安保条約を「理解していた者は学生運動家の100人に1,2人」と言う感想からそれが伺える。 当時の政府が強い指導力を発揮したお陰で我が国は狂惨化を免れたが、21世紀の今日、また同じ様な危機を迎えている。 日本を潰そうとする連中は前回の失敗を踏まえて、様々な手だてを講じてきた。 一つには保守政党とされてきた自民党にスパイを送り込み内部から骨抜きにしてきたし、保守系と思われていた産経新聞も支離滅裂になりつつある。 対して、「日本人は頭がいい」などと煽てられ、その気になって研鑽を怠ってきた我々国民。 かつての学生運動家が「アメリカ憎し」の感情を上手く利用され、自国政府転覆に走ったように、今また中国への嫌悪感を内閣退陣に利用されているように思えて仕方がない。 安保闘争を経験した者達が自己を正当化することなく総括できるか? 武勇伝だけじゃなく、恥の部分も正直に告白して、次世代に繋げる事ができるかどうか。 そうした真摯な総括を受けて、私達は今直面している課題を解かなければならない。 自分の意志で選んだように見せかけて、実は自動的にソレを選ぶように仕向けるトリックが見破れるか。 時に自分さえも疑って見る勇気を持って・・・・ あっ、「自分が一番」と刷り込まれている日本人。 肝心な要石が既に死ね死ね団の手に落ちているorz ただ、メディアの功罪のウチ、罪を告白するかのようなこの記事。 ところが実際の論議は、安保の本質からどんどんはずれていく。国会で社会党などが追及したのは米軍が日本の基地を使用して平和や安全を維持するとした「極東」の範囲はどこまでかといった本質外の点ばかりだった。 社会党としては議論を深めるよりも、当時の岸信介内閣や自民党政権をつぶすことに狙いがあったことは間違いないだろう。マスコミも強行採決をした岸政権の「タカ派」ぶりを攻撃するのに躍起で安保論議はそっちのけだった。 デモに参加していた学生ら一般国民はどうだったのか。 当時、全学連リーダーの一人だった評論家の西部邁氏は産経新聞『戦後史開封』の取材に「安保改定の意味などわかっているのは誰もいなかった」と述べた。東大生としてデモに参加した加藤紘一元自民党幹事長も「安保の中身を知っているのは100人に2人もいなかった」と認めている。 論点をずらし、問題を矮小化して、イメージ操作を繰り返す。 まるで産経そのものじゃないですかw 前のエントリーで「産経の中にも骨のあるヤツがいるか」っていう問いかけに対するメッセージかも、、、 てのは妄想ですw。 土・日曜日に書く】論説委員・皿木喜久 ≪防衛論議の機会だった≫ 今年は昭和35年に日米安保条約が改定されてから50年という年である。だが多くの日本人には、戦後日本の針路を決めた条約改定そのものより、激しい反対運動が吹き荒れた「安保闘争」の方が記憶に残っているかもしれない。 施政方針演説の冒頭、クライマックスはいきなりやってきた。 「いのちを、守りたいいのちを守りたいと、願うのです生まれてくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい」 あまりに詩的な首相の言葉に、野党席からのヤジと与党席からの大拍手が議場で交錯した。複数の閣僚は思わず、失笑した。 六〇年安保闘争の真実