夏場に限らず、熱帯魚の水槽というものは悪臭を放つときがあります。
「水が出来ていれば臭いは無い」という説もありますが、そういった説を唱える人ほど、具体的な情報が無く、参考になりません。
そこで前回、臭いを吸着する活性炭をご紹介しましたが、そもそも「臭いの元を断つ」ことが大事なので、改めてチェック項目を挙げさせていただきます。
- エサが腐っていないか・・・フチ付き水槽の場合、以外とエサが乗っかって、くさってペースト状になり、悪臭を放っていることがあります。
- 魚の死体がないか・・・小型魚で飼育数が多い場合など、一見数がわからず、残念ながら1~2匹、死んで水草の陰に引っかかっていることがあります。これは物凄い悪臭の原因になります。
- エサが多すぎないか・・・エサ自体が臭うもの、特に肉食魚ようのエサなど、かなり臭います。それを多くやり過ぎると、食べつくす前に臭いが立ち込めますし、フンが多くなるので臭いの元になります。
- 水草は元気か・・・水草に脱臭効果はありませんが、水の浄化作用はありますので、少しは役に立つでしょう。
- 止水域が出来ていないか・・・水が循環せず、留まる場所が出来ていないかです。流木やシェルターと水流の関係により、止水域が出来たり、フンやエサの残りが溜まる場所が出来たりします。病気の原因にもなりますので、よく観察しましょう。
- 水を替えすぎていないか・・・臭いからといって頻繁に水を換えすぎると、バクテリアの現象を招いたりして、かえっていつまでたってもニゴリや臭いが取れないことがあります。
- フィルターの掃除は出来ているか・・・上部フィルターは外気に触れるので、臭うのは宿命だと思います。意外と、外部式フィルターの中の掃除を怠っていると、悪臭の原因になったりします。
- 生きエサを与えすぎていないか・・・ブラインや赤虫、きゅうりなどの生ものは水を汚し、臭いの原因になります。
- 活性炭は古くなっていないか・・・臭いを取るための活性炭の効果が切れてしまっていて、機能していない可能性があります。判断は難しいですが、交換してみて効果あるかどうか、やってみる価値はあります。
- ろ過能力は足りているか・・・飼育匹数が多いと、ろ過能力が追いつかず、悪臭の原因になります。外部+投げ込み、上部+外部、外部+スポンジなど、ろ過器は複合で設置したほうが、万が一の際の安心にもなりますし、掃除をした時の環境の急変を抑えることも出来ます。
それでも臭いが取れない場合は、
- 液体の麦飯石、バイコム21などを添加する
- 部屋の換気をする、空気の循環を良くする
- 空気清浄機を導入する
といったところでしょうか。
臭うのは何か原因があり、たいてい魚にとっても良くないので、しっかり対策をとりましょう!
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