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アラビア書道とその周辺

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2007.05.05
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カテゴリ:イスラム
5月5日に大阪のJEUGIAの方で臨時にお稽古がありました。少し早めに横浜を出て、神戸に行って来ました。目的は、中を見損ねていた神戸モスクに行くことでした。休日の朝でしたが、観光客がしきりに写真を撮っているなか、そろりと中に入りました。実は、このモスクは正面入り口は普段は閉じているので横の駐車場脇の玄関から入るようになっています。入り口で係員らしい人に中を見学してよいかと聞くとOKということで靴を脱いで上がります。1階から3階まであり、1階と3階が男性用、2階が女性用の礼拝場になっています。中は東京ジャーミィに比べるとかなり狭いですし、壁にも余りアラビア文字も書かれておらず、本来のモスクのシンプルさが出ています。
壁にコーランの全章が書かれた印刷物が貼られていました。それほど大きな紙ではない中に全章がぎっしりと書かれているため、余りにも小さな字で、いくら目を凝らしても、ほとんど読むことはできません。

ちょうど朝日が黄色い光線となって窓から入り込み、隅のほうでは数人のイスラム教徒(あとでバングラデシュ人と分かったのですが)が静かに話し合いをしています。こういうのを異空間というのかも知れません。

ひび割れが目立つ建物はなかなか歴史の重みを感じさせます。このモスクは日本では最も古いモスクです。インド人建築家が設計し1935年10月に開館式が行なわれ、70年以上も経っています。特筆すべきことは、第二次世界大戦で被害に遭わなかったことです。モスクの玄関に貼ってある1945年の写真を見ると周りは完全に焼け野原なのにモスクだけがポツンと残っています。また阪神大震災でも倒壊しませんでした。かなり外観はヒビが入って古めかしく見えますが、まだまだ健在です。

パンジャビスーツを着た如何にも話好きそうな叔父さん(のように見えましたがかなり若いらしい)がイスラムの教えについて説明をしてくれました。彼はバングラデシュ人で名古屋工業大学の留学生で今日はたまたま神戸に来ているとのことでした。

三ノ宮からモスクに向かう途中に、生田神社があります。陣内智則さんと藤原紀香さんの結婚式で一躍日本中で有名になった神社です。テレビでみた以上に大きくて立派な社殿です。観光客が多く、入り口の神社の石碑の前で写真を撮っているカップルが目立ちました。逆玉の輿になれる御利益でもあるのかと調べてみますと、蘇(よみがえ)る神とか足腰が丈夫になるぐらいで直接関係はなさそうですが。生田神社に祀られている神様は稚日女尊(わかひるめのみこと)と言う女神様であり、伊勢神宮で祀られている天照皇大神の幼名と伝えられているとのことです。

例の結婚式のそれらしき痕跡はないかと、探してみますと、近くの写真屋に藤原紀香さんのCMのポスターが一枚だけ貼られていました。恐らく何もなかった写真屋の主人が何とか(商売に)あやかりたいと手に入れることができたのがこれだと思います。

この神社は神戸大水害、神戸大空襲そして阪神大震災などに遭うたびに被害を受けて、そのたびに復興されています。

何度の災難にも壊れることなく残った神戸モスクと何度壊れても復興された生田神社が、近くに共存しているのも面白く、アラブ人と日本人の宗教観、人生観の違いが表されているような気がします。

生田神社(ナスヒー書体)  神戸モスク(スルス書体)





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最終更新日  2007.05.06 19:27:12
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