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カテゴリ:イスラム
8日にアラブイスラーム学院でお稽古がありました。9月に2回お稽古をした後、10月はラマダン休みによる学院の休みなどで、お稽古がなく、久しぶりのお稽古になりました。
時間があいたため、墨汁が乾燥してかすれ気味になったり、運筆を完全に忘れてしまった方がいたりと、すこしリハビリに時間を要す人もいました。 ジャリーディーワーニ書体で独自のデザインを持ってこられた方もいらっしゃいました。非常に独創的なデザインで、文字にカラフルな配色を施して、立体的なデザインになっていましたが、いくつかの文を途中から切ったり、フェイドアウトさせたりというところがあり、本田先生に指摘されていました。 アラビア書道の場合、本田先生流では、デザイン面にはかなり自由さが認められていますが、文字の部分はどうしても保守的にならざるを得ない面があります。使用されている文言がコーランやハディースの文言が多く、これを切り貼りしたりすると、厳格なイスラム教徒のなかには神聖な文言を“もて遊ぶ”というような感覚につながり、非常に気にされる方もいます。 とはいうものの、日本書道で文字を書くときの心構えと大きな違いがあるわけではなく、言霊が宿ると置き換えれば、自ずとその取り扱いに気を付けることになると思います。芸術は何でもOKということではなく、このようなsensitivityは持っておくべきだと思います。外国人が毛筆で日本語を一生懸命書いているのは好ましく写る反面、適当に書きなぐっているのを見ると気になるのと同様な感覚といっても良いかもしれません。 ところで、そのお稽古をされているムスリマ(女性のイスラム教徒)の方でトルコ人の方と結婚が決まった方がいらっしゃいました。場所柄、イスラム圏の方と結婚する方は比較的多いのですが、ほとんど全て女性の方です。男性でアラブの女性の方と結婚するという話は余り聞いたことがありません。もちろん日本女性に魅力があるのではありますが。 アラビア書道をされている方には、イスラム教徒になっても良いという方が何人かいらっしゃいます(雑談のなかで話しているので本気かどうか分からないところもありますが)。ただ、一番のネックは豚肉が食べられないということだと言っていました。トンカツも中華料理もラーメンも好きなので、これが食べられないとちょっとつらいということでした。 イスラム教徒と言っても豚を食べている人もいるらしいですが、豚食についてはかなり厳しく守られているようです(それ以前にイスラム教国では豚を食べることがまずできませんが)。 日本人にイスラム教徒を増やすには豚がかなりの深刻な問題点になりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.09 12:20:43
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