アラビア書道とその周辺

アマゾンでアラビア語の辞書を注文していたのが、今日到着しました。辞書の名前はHans WehrのArabic-English Dictionaryです。
既に1971年のハードカバー版および1994年版のペーパーバックス版の２冊は持っていましたが、もう一冊、1976年版を手に入れたかったのです。

アラビア語を勉強する人にはこのHans Wehrの辞書は必須なのですが、初めて買った1971年版はハードカバーで非常に重いものでした。そして最新版1994年版もかなり小ぶりになり、ペーパーバックになったのでかなり軽くなりましたが、それでも結構嵩張ります。
ところがその中間に出た1976年版は、かなりコンパクトなのです。94年版より一回り小さく、厚さもほぼ同じです。既に絶版ですのでAmazonでも中古市場でしか取り扱っていません。このコンパクト版を手にいれようと思っていくつかサイトを当たっていました。

最近、持ち運び用にはMawridの電子辞書を使っていました。アルファベット順に引くので使い易いこともあるのですが、どうしてもいちいち小さなキーボードにアラビア文字を打ち込むのが面倒なのと、語彙が少なかったり、凡例が少なかったり、液晶画面がかなり暗いなどの難点がありました。

ところが、最近つらつらとアマゾンの中古市場を見ていると、この７６年版を3,000円で売りに出ているのを見つけました。米国のアマゾンサイトではもう少し安い物も数件ありましたが、日本まで送ってもらうと余り費用が変わらなくなるし、また、どの程度使い古されているのかかなり心配でしたので、この3,000円のものを購入することにしました。

注文して３日ほどで到着した現物を見ると、確かに少し汚れていましたが、手書きでアルファベットが書いてある以外、ほとんど疵もなく、良品でした。

本自身に価格がUS$7.5と印刷されていました。30年前ですから、まだドルが強い時期です。1973年に変動相場制が敷かれたことから急減に円高になりましたが、それでも1976年頃は１ドルが270円ぐらいでしたので、円換算すると2,025円ぐらいです。
現在販売されている中サイズのペーパーバック版は新品で5,945円ですので、ほぼ３陪になった訳です。

この小型版は持ち運びやすいのですが欠点は新しい語彙が少し足らないことと字が小さい事です。特に夜はキビシーしいです。

PS　インターネットでこの辞書を探していると驚くべきサイトがありました。それは辞書の全てのページをpdf形式にしたものです。自分の家でプリントすれば、紙が1,000枚ぐらい要るものの、辞書が一冊、ほぼタダで手にいれることできることになります。検索のグーグルが機械的に貴重な本を米国の図書館でコピーしているのを聞いたことがありますが、それでしょうか？


（単位：センチ）
23.4 x 16.1 x 6.5　（ハードカバー）
21.6 x 13.2 x 3.8　（ペーパーバック）
17.0 x 11.6 x 3.7　（ペーパーバック）