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アラビア書道とその周辺

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2008.12.16
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カテゴリ:アラブ
アラビア語塾の今年最終日でしたが、今まで会話を教えて頂いたアラブ人の先生が辞められることになりました。
この先生は真面目なイスラム教徒ですが、時には熱くなりすぎるので、時々会話の練習もかねて熱くなりそうな話題を生徒の方で振り向けていました。

もちろん、今日は格好のネタがあります。
”ブッシュ大統領に靴を投げつけたイラク人記者”の話です。案の定、新聞の記事を読みながら、次第に熱くなって、ブッシュ批判が続出しました。

いくつかの新聞でも解説されていましたように、この記者は「犬め」といいながら、靴を投げつけていたとあります。犬というのはどういう訳かアラブでは最悪の対象の動物で嫌われています。預言者ムハンマドの言行録であるハディースの中でも、お祈りしているところに犬が入って来たので追い出したとか、犬がおしっこしたのでどうしようかなど、かなり細かく”対処法”が書かれています。
なぜイスラムで犬がそんなに忌み嫌われたのかというと、犬は狂犬病を持つというところにありそうです。アラブイスラーム学院のホームページにも「不浄のもの」の中に簡単に説明がされていました。

狂犬病の予防注射をすれば現在では病気の問題はほとんどないと思いますが、不浄という考え方はそのような理屈で割り切れるものではないので、ずっと昔から豚同様に忌み嫌われています。なぜ、「豚め」と言って靴を投げつけなかったのはなぜかわかりませんが、豚でもよかったのかもしれません(余りブッシュ大統領が太っていなかったからかも?)。

ただ、アラブにもアラブ原産のサルキーという犬がいます。説明を見ますと、「グレイハウンドのような体型をして、耳は垂れていて、長い絹のような飾毛があり、尾は長く、カーブしていて飾毛があります。首は長い胸は狭く、深い。臭いはありません。この犬の種類は紀元前2100年のエジプトの墓に描かれており、アラーからの神聖な贈り物とイスラム教徒に思われているので決して売買はされませんでした。」とあります。狩に使っていたようですが、この犬の写真を見るとなかなか精悍です。
この犬は紀元前からいる犬ですので必ずしもアラブでは犬が全面的に嫌われている訳ではなかったことが分かります。だから犬が嫌われるようになったのはかなり後の時代になります。狂犬病が大量に発生した時期がこの間にあったのかも知れませんね。まあ、もちろん、この記者はサルキー犬など頭になく、そこらへんにいる薄汚い駄犬を描いていたと思いますが。

サルキー犬の写真(なかなか格好いいですよ)





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最終更新日  2008.12.21 14:44:57
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