2015/01/04(日)20:45
今年の初詣は遊行寺で
初詣に行きました。
毎年、初詣の場所を変えることにしているのですが、今年は藤沢にある遊行寺(ゆぎょうじ)に行くことにしました。
藤沢駅から歩いて10分ぐらい、旧東海道から少し入ったところにあります。
遊行寺は時宗の総本山で『藤澤山無量光院 清浄光寺』といいます。時宗の法主が遊行上人といわれるところから遊行上人のおいでになるお寺ということで、遊行寺と呼ばれるようになりました。
時宗は、全国を回り、修行し1289年に亡くなった一遍上人が興した宗派ですが、もともと浄土宗を学び、修行された方なので、宗教というより、運動と言った方がよさそうです。 その教えの特徴は、全国を遊行し、手ずから念仏札を配り、念仏を唱えながら踊る「踊り念仏」を通じて人びとに「南無阿弥陀仏」の念仏の教えを広めたということです。南無阿弥陀仏と称える瞬間に西方極楽世界に往生することができるとし、信心が確立しなくても口に任せて称えれば往生が可能であるとしています。
遊行寺を建てたのは、現在の藤沢市西俣野、横浜市戸塚区俣野町、東俣野町の領主だった俣野氏の一族である俣野五郎景平です。景平の弟の遊行第四代呑海上人が遊行三代智得上人が亡くなられた跡を継いで時宗総本山であった当麻道場(無量光寺)に入山しようとしたが、遊行を続けている間に別の上人が入ってしまったため、1325年に俣野領内の藤沢にあった廃寺極楽寺を清浄光院として再興したのが開山と言われます。
現在は他阿真円(たあ・しんえん)が七十四代目の時宗法主になっています。
なかなか複雑な経緯をもつお寺ですが、時宗の総本山ということでかなり有名で、歌川広重『東海道五十三次』にも描かれています。
境内にある大イチョウが有名ですが、今は葉が全て散っています。雄株なのでギンナンはなりません。
1月4日というのにそれほど人通りは多くなく、境内ではのんびりとフリーマーケットが開催され古道具や衣服などが売られていました。
屋台も数軒入っていましたが、オーソドックスな焼きそばのほか、なぜかインド料理の店が二軒も入っていました。
(「あげなん」とはナンにシナモンや砂糖などで味を付けて揚げてあり、スナック感覚のお菓子のようで数種類あって美味しそうでした)