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カテゴリ:行ってきました
湯浅さん宅を辞した後、「あかりで繋ぐ地域の記憶」プロジェクトのため、夜の天若湖で用意した灯りの点灯実験をしました。桂川流域天若湖という大きなスケールの水面では、どの程度の灯りならば見えるのだろうか?どんな種類の光がどういう見え方をするのだろうか?わからないことばかりです。どういう灯りを使うかによって、コストもだいぶ変わってきます。プロジェクトの実現に向けての最初の技術的な関門です。
参加者は、昼間の地元訪問の木山さん、さとうさんの他、桂川流域ネットから川嶋さん(京都府南丹振興局)、仁枝さん(淀川愛好会)、薗田さん(薪く炭くkyoto)、小山君(摂南大学大学院)、アート・プランまぜまぜからは矢島さん、京都造形芸術大学からは山崎さん(地域デザインコース4回生)、前岡君(環境デザイン学科1回生)といった顔ぶれでした。 当日持ち寄った光源は、(1)LEDを用いたもの、(2)発光する化学物質を利用したもの、(3)ろうそく等のほのお、などでした。これに対し、和紙などの散乱面や鏡などの反射面をつけたりはずしたりしながら、対岸側から視認状況を確認するという方式で、実験を行いました。 LED類の灯りはやはり明快でした。光の色も対岸側から十分確認できたようでした。特に市販の青色LEDに散乱面をかぶせたものは、明るさという点ではピカイチでした。しかし、この一時的な、しかも地域環境の保全を一つのテーマにしたイベントで、大量の乾電池を使用し、ゴミにするのはどうか、という声も。また、有毒物質を含む市販の乾電池が、飲料水に使用される天若湖に水没するようなことがあってはなりません。アルミ箔や食塩という身の回りの材料を用いて手作り電池を作ろうかという話も出てはいますが、なかなか大変な道のりになりそうです。 化学物質は、大量の廃棄物をどう考えるかという問題と色味の下品さがネックとなっています。 ろうそくと散乱面の組み合わせは、光の表情といい、視認性といい文句のない水準でした。天若湖では先の飲料水の安全性確保の観点から、油等の燃料が厳禁です。また、湖面利用ルールの議論のなかで、たき火等もやめよう、という風になってきているようで、火の使用については慎重にならなくてはならない点もありますが、現時点では、コストも考え、これが第1候補となりました。 実験のあと、木山さん、山崎さん、さとうさん、矢島さんと下村の5人で、日吉青少年山の家で深夜までミーティング。プロジェクトのコンセプトの確認や、灯りの具体的な構造などについて遅くまで議論していました。この5人の間ではだいぶ理解が深まったように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2005 11:46:32 PM
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