2006/12/04(月)15:18
「はまた」。
「はまた」とはAちゃんとの共通語で、
「は?またかよ」の略である。
またか…チェッ…というような時に
「はまただね…仕方ないよ」などと慰めあったりする。
今日かなり大きな「はまた」な出来事があった。
12月になり、M先生の診察を受けねばならない時期が来た。
たまたま午後から時間が空いたので、予約をとってクリニックへ。
大学病院と違って、クリニックはいつも空いていて
待ち時間がほとんどない。
家からも近いし、M先生がここに出向(?)してくださって
ホントにラッキーだなと今日もまた思う。
名前を呼ばれ、診察室へ。
まずは、その後の体調の報告。
今日は細胞の検査はしなくてよいので、
内診と超音波で診てみましょう、ということになった。
そのあと、M先生が言いにくそうに言った。
「それで…僕ね、転勤することになったの」
「えっ?どちらにですか?」
「○○市」
「あっそうですか、ではそちらに伺いますよ」
…と明るく即答してみたものの、
本当はそういう問題ではないことぐらい、
自分でもわかっている。
顔では笑ってM先生と話しながら、
これから自分がどうなるのか、
どうすればいいのか、不安で頭の中がグラグラになる。
M先生は、
このクリニックのオーナーで大学病院での上司にあたる
某先生に診ていただくことを勧めてくださった。
私の総合主治医のF先生の大親友でありながら、
まだ1度もお会いしたことのない某先生。
(入院中、病棟で1度だけお見かけしたけれど面識は無い)
また新しい先生と、新しく信頼関係を
築いていかなければならないのかと思うと気が遠くなる。
…何てワガママな患者なんだろう。自分でも呆れる。
でもまあ、
○○市は、通院するにはちょっと遠い。
いや、かなり遠い、かも…。
それでもまた主治医が替わるのは嫌だ。
「大丈夫、某先生だって優しいよー」
…私が「優しい先生」に釣られる患者であることを、
M先生はとっくに見抜いている。
「あのね、僕だけじゃなくて、
病院のみんなで診て、みんながちゃんとわかってるから。
I先生も手術に立ち会ってくれているし、
某先生も(私のことを)ちゃんと知っているよ。
病理の先生はね、C先生っていうんだけど(初めて聞いた)
某先生の同級生だよ。」
だから、このまま病院を替えずにいたほうがいい。
…そうか、確かにそうだ。
私が一番話しやすくて大好きなのはM先生だけれど、
私が存じ上げない先生方も、私のことを知っていてくれるのか…。
心はグラグラのままだけれど、
M先生を追いかけて行くことへのアキラメはこの時点でついた。
…超音波は異常なし、
膣が炎症を起こして不調なので検査してもらった。
再来週、結果を聞きに来てね、と言われて終了。
それにしても…あーあ、である。
これが「はまた」。
退院とともに先生は異動、
夏にやっと再会できたと思ったら、またお別れ。
失意のまま、そのあとAちゃんに会う。
いろいろ話してスッキリ。
それでも…心細い。
なんだか今年は、お別ればっかり。