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カテゴリ:ライトノベルス
角川ビーンズ文庫
以前、角川ティーンズルビー文庫「マグダミリア 三つの星 I 暁の王の章」(2000年)を改題の上、大幅に加筆修正したものだそうです。と言っても、ストーリー自体は、ティーンズルビー文庫とそう変わっていないと思います。エピソードなどが少々変わっているかな。
ティーンズルビー文庫では、3冊出ています。3冊目の「エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ」も同じ登場人物の話ですが、こちらはビーンズ文庫発刊の時だったので、すぐビーンズ文庫に変わってしまったので、ティーンズルビー文庫のみの作品は2冊だけになります。その後、ビーンズ文庫で、この話と時代はちがうけれども同じ世界の話のシリーズが出ました。
ビーンズ文庫の「遠征王シリーズ」よりも、たしか200年ほどあとの時代の話です。

こちらの「バルビザンテの宝冠」は、ベースはまさに「王子と乞食」。
パルメニア国王アルフォンスはお忍びで出た城下で、自分とそっくりの旅芸人の少年に会う。厳しい生活に嫌気がさしていたアルフォンスは、そっくりな少年、キースと服を取り替えて…

このお話、最初が、ティーンズルビー文庫だったせいもあると思いますけど、主人公のアルフォンスの「隠された秘密」が、それっぽいですね。

【今日の言葉】
p203『人が何を思って罪を犯し、なぜ罰せられるかをお考えください。王の言葉は万金の値があります。だからこそ、王の決断はすばやく、しかも正しくなければならない。おわかりになりますか』

p220 (ばかな男だ。わたしが本気で聖五家族の地位などを欲しがっているとでも思うのか)
人はなにを考えているかわからない人物を容易には信用しない。だからこそ、ジャスターはああもあからさまに、公爵の前で地位への執着を見せる必要があった。ああいったたぐいの人間に善意や愛国心を訴えても無駄なのだ。とりいりたい相手のレベルにあわせて率直に物欲を示すほうが、かえって信頼を得やすい。
「バルビザンテの宝冠 王の星を戴冠せよ」高殿円(角川ビーンズ文庫より)





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Last updated  2005.05.05 22:47:57
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