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カテゴリ:ライトノベルス
角川スニーカー文庫
「レディ・ガンナーの冒険」「レディ・ガンナーの大追跡(上)(下)」「レディ・ガンナーと宝石泥棒」「レディ・ガンナーと二人の皇子(上)(中)」
シリーズ4作目です。全部そろってから読もうかと思ったのですが、つい上を読んでしまったら、中まで一気読みしてしまいました。というか、(上)が、あそこで切れてしまうと、あんまりですぅ。

時代的には、馬車と銃の時代。パナディス王国の外務補佐官エリオット卿の令嬢キャサリン・ウインスロウは14歳のお嬢様。しかし、常に銃を放さないおてんば娘。いろいろなトラブルに巻き込まれてても乗り越えてきた、たくましいお嬢様です。

今回は父の仕事に同行して来たエルディア王国で、皇太子候補が闘技場の貴賓席で獅子に襲われたのを助けたことから皇太子冊立をめぐる陰謀に巻き込まれます。
さらに、いままでのシリーズで、キャサリンと関わり合いになった用心棒4人組もやはりこの騒動に巻き込まれ…

エルディア王国のとんでもない社会制度を読んでいるうちに、むかついてくるのだけれども、キャサリンの行動にすかっとします。

エルディア王国は王位継承者を男子に限定している。それはよくある話なのだけれども、後継者を確実にするため、皇太子は15歳になると最初の「公務」につかなければならない。エルディア国の大貴族の家柄、妃八家から若い娘を側室に入れ、その娘達が5人男の子を産むまで、後継者を作るという「公務」につく。
しかも、女の子は「子」に入らない。そして、皇太子候補は5人と決まっているため、たとえ1日遅い誕生であっても、6番目以降は数には入らず。王族とは認められない。5人目の男子が産まれた翌日には、女の子しか産めなかった側室や子供のいない側室、たとえ妊娠している側室でも後宮から追い出される。

しかもこの5人の皇子はすべて母方の実家で育てられる。男の子達がある程度成長した時点で全員を見比べ次期皇太子候補を選出し、そしてその母親が皇太子と結婚して皇太子妃になった時点で、その子も正式に次期皇太子となる…

皇太子に選ばれなかった4人の子たちも、それまではちやほやされているが、皇太子になれないと決まった時点で、わがまま放題にそだった厄介者として、別荘に送られ、結婚することは許されない。もちろんその母親も、尼僧院に入るか世捨て人の暮らしをすることになる。

いちばんばかばかしいと思ったのは、この側室になる娘(側室候補の娘)の名前がすべて「マリア」だということ。皇太子が名前を呼び間違えないために、すべて「マリア」なのだという。それぞれの家の思惑を背負って後宮に入る14~16歳の少女たちは、男の子を産めないで実家に帰ると、とたんに厄介者扱いになる。それまでは、最新の化粧、最高のドレスとちやほやされそだった娘が、最大の目的である「皇子」を産めなかったとなると、もはや用はなくなる。

小説の中の話なんで、こうもシステム化した制度をつくることができたのだろうけど、それにしても、男の子を産むことだけが存在意義だなんてひどい話だと思う。
もちろんキャサリンは、話を聞いて、激怒しますけど。

【本日の一言】
p39
「わかりましたわ。お父さま。自分が信じていること、正しいと思うことを述べるにしても、時と場所を選べということですわね」
「その通りだ。そして何より肝心なのは誰に話すかだ」
「レディ・ガンナーと二人の王子(上)」茅田砂胡(角川ビーンズ文庫)より






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Last updated  2005.06.30 00:19:40
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