2006/02/03(金)12:49
「マスケティア・ルージュ 亡国の公女」志麻有紀
ビーンズ文庫「マスケティア・ルージュ」の「深紅の銃士」「白の王妃」「銀の聖騎士隊」に続く4巻目。今回はタイトルに「色」は入りませんでした。
第1部クライマックスとのこと。
サンスの田舎で老銃士に孫として育てられていたジュリア。老銃士が殺され、男装して、アキテーヌの首都へ向かう。その途中に知り合った三銃士たちに助けられ、やがて「王妃の銃士」ジュリアンとなる…
最初のストーリーは、主人公が男装の女の子な点を除けば、「三銃士」そっくりです。王妃が宰相に疎まれているところも。
今回は、国王の婚約者であった、滅ぼされたオルテス公国の公女が生きていた。ということで、オギュスタン公は王妃の追い落としを図ります。公女が本物なのかどうか、調べに旧オルテスに向かう三銃士とジュリアン。
この場合、ジュリアンとオルテスの関わりは、読者には筒抜けで知らぬは本人ばかり・・の状態なんですが・・・
公女は本物なのか。王妃はどうなる?そして謎の女であったロザリオの過去と三銃士のユーグとの関わり・・・
ここのところ、ライトノベルといいながらちょっと重い内容のものを続けて読んだので、こういうぐんぐん読んでいける小説は疲れなくていいです・・・
【本日の言葉】
p200「あなたには真実を語る義務があるのではないのですか?」
「真実か……誰にとってのだ?」