天翔ける鳥船

2006/04/08(土)00:27

「グイン・サーガ107 流れゆく雲」栗本薫

小説(34)

グイン・サーガシリーズ107巻目です。 今回は、話もちょっと一休み。あの人は今…的な巻です。そういえば、以前も「風のゆくえ」とかでもそんな感じでしたね。あとがきで「峠の茶屋みたいな巻」とありましたが、たしかに。 前巻で、攫われたフロリー、スーティー、マリウスを助け出したグインとリギアですが、今回はグイン一行の話から離れて、ゴーラ、パロ、ケイロニアそれぞれの都に残っている方々の話です。 いち早く、フロリー達の存在の情報を知ったカメロン。 ヴァレリウス達の不在の間に奮闘するリンダ女王。久しぶりにレムスと会います。 グインを連れ戻すことができずにケイロンに戻った黒竜将軍トールたちの報告を聞き、悩むアキレウス皇帝 表紙は最初誰だか分かりませんでした。やつれたせいかしら?いままでと、ちょっとイメージ違います。でも、「2人」だということを考えると、すぐ分かるのですが。 次巻、108巻は6月発売予定です。 【本日の言葉】 p87「私は、何も大したものはいらないわ」(中略) 「ただ、きちんと眠れる場所とたまにひとりきりでさまざまな物思いや思い出にふけることのできる場所。それに、外をみたら美しい花々が見えて、そうしてあとはもう、かたちばかりのものばかいでいいの。大仰な施設や儀式はもうたくさん。…」

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