2008/07/01(火)23:23
「幸村殿、艶にて候3」秋月こう
幸村殿、艶にて候(3)
キャラ文庫。BLです。タイトルのとおり主人公は真田幸村。
豊臣秀吉の密命をうけ、島津の動向を探るために九州へ・・・と向かった真田幸村。前巻では、越後の上杉景勝が追ってきて、とうとう想いを通わせた・・・のですが、景勝は領地(というか大阪に)帰り、幸村は九州をめざします。
もちろんBLの小説なので、なまじ歴史上の人物なのと、戦国モノのゲームなどでも登場していることもあり、作者も、あとがきで、これはボーイズラブ物ですと注意を喚起(笑)しております。
一座の太夫に扮した幸村、お供の猿飛佐助と六郎、何故かついてきてしまっている霧隠才三(隙あらば、幸村殿の寝込みを襲おうとしている・・・)
そして旅を続けるうちに増えていく一行。男装のくの一に、由利鎌之助という名前をつけたことなどから、これは真田十勇士がそろうのだなあと期待しているのですが・・・
でも、ボーイズラブ。ストーリーの骨組みとBL描写の落差がなんとも言えません。
p280
「人と人とは鏡のごとくに相身互いだ。誠を見せねば誠はえられぬ。奪おうとされれば守らずにいられぬ。そうだろう?」