音楽の源は天にあり。

2005/01/16(日)23:12

倍音の相乗作用

倍音の力(15)

エネルギーは、相乗作用があり、相乗効果があります。加えて次元を超えた現象も起こり得ます。 倍音発声も例外ではなく、今まで、出来なかったことが、相乗効果で開いた誰かと一緒にすると、出来るようになります。 私は、レッスンでは必ず、言葉でなく、声で応援するようにしています。その方が受講者にとって、身体で反応しやすく、出来ないことが出来るようになるからです。 でも、自分なりに復習し、工夫し、定着しないと、次ぎのレッスンの時には振り出しに戻っていることはよくあることです。 先日のレッスンの時も、楽しく興味深い体験がありました。 4ヶ月前から、極度の緊張症で、心療内科に通院しているA子さんの発声練習の時でした。 「おやおやっ?」「えーっ?」という声が出始めたのです。力強く張りがあり、開放感に溢れ、とても心地良さそうな声です。 レッスンを始めて最初の2回ぐらいは、かすれたような声しか出なくて可哀想なくらいでした。話しを伺ってみると、生活が、一切音を立てられない状況だとのこと。まな板の音も立てられないとの由。詳しくはプライバシーに関わるようなので、それ以上は追求はしませんでしたが、他者を意識して緊張状態を強いられて生活されている様子は確かでした。 そうなんです。声は、生活状態が凝縮されているといって、過言ではないのです。 レッスンを2回、3回と続けて来るうちに、開放することの心地よさ、表現することの開放感、声が出ると身体がゆるみ、咽喉、肩、胸、背中が楽になる快感を味わうようになりました。 私が勧めている基本練習はチャクラを共鳴させる方法なので、緩めることが心身を解放し、次元を超えた力が作用しています。 別のケースでは、永年、お姑さんに気兼ねした生活を強いられていて、押し殺した声が、やっと一年経って声を出す喜び、開放感、発散する喜び、楽しさが解ったご婦人の場合、私がそばに近づいて一緒に発声してから、発声のコツが解った例があります。 A子さんにもさりげなく、発声しながら近づいて、身体の周辺を一回りしました。一緒に声を出すと、遠慮なくドンドン出てきます。 「こんなに声を出したことがことがないから、恥ずかしい!」と言います。「でも、気持ち良い!」だそうです。 この時は、定着することの大切さ、その為の予習、復習で身に付くこと、表現する意味、自分を知ることなどを丁寧にお話ししました。次回が楽しみです。

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