徒然日記

2010/08/24(火)20:09

映画「沈まぬ太陽」を観て

私は小説で最後のほうまで(最後までではありません)読んだことがあるので、正直あっさりした内容になっていると感じました。山崎豊子の作品はTVドラマでもみたことありますが映画はカットが多く入るので少し物足りなく感じました。 小説はもっと暗い部分をクローズアップしているように感じます。 さて、主人公恩地ですが、美しく強い人間だと感じますが、結局彼は己になりたい、つまり自分の理念を貫く男だと感じました。アカだといわれても仕方がない行動です。 家族がかわいそうです。父も言っていましたが共産党員(例えばです)は同じ共産党員と 結婚したほうが幸せではないか。同じ考えを持った人と一緒になったほうがよいのでは。 それが出来ないなら一人でいるべきだと。 私は恩地は尊敬できる強い男だと思いますが、共感は出来ません。 政治家で自分の党のカラーを外れて自由に発言してしまっているのと同じです。彼は会社の立場があります。建前でも必要なことです。 行天は弱く汚い男ですが、清濁併せ持つということではある程度(ある程度ですよ)は仕方がなかったかなと感じます。多くの人間には汚い部分があります。その部分を無視して偉くなろうというのは大変なエネルギーが必要です。 八馬のように私腹を肥やす輩がでてくると会社は腐敗してしまうと思います。日航の倒産の原因は様々だと思いますが。 私には恩地の正義感は少し重いです。また行天の清濁併せ持つやり方もまねできません。 70点

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