占星学と人生の詩と

2008/03/06(木)12:49

☆調侯用神・・・やむにやまれず生み出された剋星の場合

1.運命を左右する星について(163)

今日は・・・ これから暖かくなるみたいですね。 おかげさまで、私の風邪は収まっていったのですが、家族はまだ辛そうです。 春先は、油断なりませんね。 さてさて・・・今日も調侯用神の続きを行ってみます。 冬月のお生まれで、丙火が調侯というケースを取り上げてきましたが、 今日は、その丙火が「正官」牽牛星、完星、剋星の場合です。 その方は日干「辛金」で冬月のお生まれでした。 辛金→壬水は、聡明さであったり、芸術性であったり、がアピールされやすい形。 命造、大運には、その流れを阻む要素は殆ど感じられません。 若年期、自由な環境で、ご自身に素直に生きて来られましたので、自然に、個性、芸術性、能力の発揮という方面に進んでおられましたが・・・ ご家庭の事情でしたか、何らかの外側からの「こうでなければ」という圧力があったとお聴きした記憶があります。 この圧力がこの方の場合、丙火であり、剋性、正官の分野。 ご自身の命造や前半生の大運には「丙火」の要素の少ない方でした。 正官、算命学では牽牛星ですが、名誉、資格、人気者、有名になる・・・など、自負というか己を剋する分野になるわけです。 ご自身は生き方に、芸術性の発露を素直に望んでおられたわけですが、10代後半に、それが許されないという葛藤が生じられたのです。 それから・・・のご事情は、長くなりますので・・・ で、結果、この方はどうされたかと言いますと、 この外側の圧力から完全に自由になるために、かつ、外側の圧力側の期待も充たしながら、この丙火を生み出し、活かす道を選ばれました。 現在は・・・丙火の分野に身を置かれながら、壬水の分野でもご活躍、つまり両輪です。 この10代の葛藤がなければ、自然に、壬水世界を極めていくことで、調侯の丙火「正官」を生み出すということもあり得るでしょう。 でも、この葛藤があったがために、まず「丙火」の方を生み出し、調侯を充たされました。 そして現在は・・・ 得られた自由なお立場で、芸術性の発露も楽しまれています。 ちょっと抽象的で分かりにくいのですが、 やむにやまれず・・・生み出された星が、何よりの調侯用神だったというお話です。 私などそこには・・・ 得も言われぬ「縁」と言いますか、双方の無意識の「愛」を感じます。

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