テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:恩田陸
ある地方に伝わる奇妙なゲーム。秘密裏にゲームを引き継ぐ“サヨコ”のほかに、鍵を渡すだけのサヨコがいた?。もうひとつの小夜子の物語「図書室の海」ほか、あるウエイトレスの殺意と孤独を描くぞくっとする話、記憶を刺激する懐かしくも切ない物語、異色SFと、様々な物語を次々と紡ぎ出す恩田陸の世界を堪能できる1冊。
【目次】 春よ、こい/茶色の小壜/イサオ・オサリヴァンを捜して/睡蓮/ある映画の記憶/ピクニックの準備/国境の南/オデュッセイア/図書室の海/ノスタルジア 恩田陸ファンなら、必読、そうでなくても必読!な感じですかね。 どんどん恩田陸に引き込まれて行きます。本当に、恩田陸がこの一冊に凝縮されている。 「六番目の小夜子」の番外でもある表題作「図書室の海」は、少し「六番目の小夜子」と食い違う点があるけれど、すごく魅力的だった。 けど、やっぱり一番好きなのは「麦の海に沈む果実」の「睡蓮」!理瀬の幼少が分かって、やっぱりいいなぁ~~~って思う。稔と亘との関係がいい。校長も登場するので、かなり合格点。 「夜のピクニック」の予告編「ピクニックの準備」も、「夜のピクニック」を読んだ後に読むと、あぁ~!こいつか!と。 そのような関連作以外で「イサオ・オサリヴァンを捜して」は、本当に魅力的。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 1, 2006 03:19:23 PM
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