2006/04/20(木)17:21
平面いぬ。:乙一
「わたしは腕に犬を飼っている」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」など、天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。
【目次】
石ノ目/はじめ/BLUE/平面いぬ。
「BLUE」で泣いた。こんなに悲しくて泣く話は読んだ後もう一度読もうと思えないんだよな。なぜか途中から擬人化して読んでた。ほんとうに悲しくて、悲しくて仕方がない。そんな話。
表題作「平面いぬ。」は、普通の女の子があんなに簡単に入れ墨をいれるっていうのが不思議だけど、終わり方はスッキリする。入れ墨ってあんなに簡単に消すことも出来るのか・・・、と思ってみたり。けど、主人公の女の子の家族がそれぞれの運命を受け入れるところが、なにげに一番好きだったりする。