2010/03/10(水)02:50
佐藤由規、速球で抑え込む
2009年11月22日に行われた「セ、パ両リーグ誕生60周年記念試合・プロ選抜vs
大学日本代表」のこと。
■8回表、プロ選抜のマウンドにヤクルト・佐藤由規(仙台育英高)が立った。
そして高校時代と同様、全11球の内10球を速球で勝負し、3人の打者を打ち取った。
9番・途中出場の小野紘明(亜細亜大3年、中京高)に対しては、初球を150kmの
速球でど真ん中に放り込んだ。2球目は149kmの速球、これを小野は振り遅れて
空振り。3球目は速球を内角に投げ込み(147km)、どん詰まりの二ゴロに抑えた。
1番・伊志嶺翔大(東海大3年、沖縄尚学高)にはコントロールが乱れ気味だったが、
フルカウントから6球目に149kmの速球を投げ、これもどん詰まりの二ゴロに抑えた。
■佐藤由規。仙台育英高時代は、3度甲子園に出場している。2006年夏、そして
翌07年のセンバツと夏。ボクが最も印象に残っているのは、07年夏に行われた対智弁学園高戦だ。
この試合の序盤、スピードを抑えて制球を重視した投球だった佐藤由規。だが4回
になってスピードが急上昇。そしてついに155kmを計測し、スタンドからは
「うぉっー」と、大歓声が起きた。
※155kmは、日南学園高・寺原隼人(現・横浜)が記録した最高記録154kmを
上回る記録だった。
これでスピードへの欲が目覚めたのか、由規には次第に「力み」が見られるように
なり、味方野手の失策や不味い連携プレーも重なって、5回の大量失点につながった。
結局智弁学園に敗れてしまったが、ヘタに155kmの速球を投げてしまったことが、
由規が自らリズムを狂わせてしまったように、ボクには思えたのだ。
(2回戦、2007年8月15日)
育 000 000 002 =2
智 000 050 00X =5
(育)佐藤由、(智)内之倉-阪口
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