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あま野球日記@大学野球

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2013.10.05
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カテゴリ:近鉄バファローズ

前回の続き。

ムーンライト・グラハムとは、映画『フィールド・オブ・ドリームス』に登場しメジャーでは1試合に出場したものの、一度も打席に立つことなく現役を終えた実在の選手のこと(引退後は医者に転じた)。

彼について、wikipediaはこう記していた。
「W・P・キンセラが、ベースボール・エンサイクロペディアの中から偶然グラハムの特異な経歴を見つけ出し、そのエピソードを著書『シューレス・ジョー』に掲載したことから、映画『フィールド・オブ・ドリームス』として劇場公開され、グラハムの経歴が広く知れ渡ることとなった」。



■ボクは歴代1軍出場選手539人のデータが収録された『近鉄バファローズ大全』(洋泉社)を見ながら「1試合に出場したものの、一度も打席に立つことのなかった」いわゆるムーンライト・グラハムを調べ始めた。

すると該当する選手が11人見つかった。その人たちはどんな選手だったか、そして彼らが近鉄バファローズに在籍した当時、近鉄はどんなチームだったかを、このブログにまとめている。そして今回は北村俊介さん。

北村さんが近鉄に在籍したのは、1996年(平成8年)から97年の2年間。通算成績は出場試合数「1」、打数は「0」(四死球、犠打はなし)。ポジションは内野手、背番号35。京都・大谷高出身。1996年3月、トレードで中日から近鉄に移籍した。身長174cm、体重70kg。右投げ左打ち。1967年生まれ(現在46歳)。大谷高時代、甲子園出場経験はない。

ただ、北村さんはこれまで取り上げた8名の方とは少々事情が異なる。調べてみると1986年に中日にテスト入団し、中日在籍時は50試合に出場、計21安打を放っている。だから、ボクがムーンライト・グラハムと呼ぶのは、近鉄に在籍した2年間においてのみ、とあらかじめお断りしておく。


■1985年、北村さんの高校最後の夏、京都を制したのは花園高。その花園高は甲子園の初戦で、小倉全由監督(現・日大三高)率いる関東一高と対戦し、スコア1-12で敗退した。
ちなみにこの大会の優勝は、桑田真澄、清原和博を擁したPL学園高。

北村さんは高校卒業後、1987年に中日にテスト入団した。初出場は89年9月10日のヤクルト戦(ナゴヤ球場)。大宮龍男の代走として初めて一軍のグラウンドに立った。そして初打席は、その3日後の9月13日、鈴木康友の代打で出場した(2打数0安打)。

その後、95年には50試合に出場し79回打席に立った。安打数は16。おもなポジションはセカンドとサードだった。当時、セカンドには立浪和義、サードには仁村徹、そして近鉄から移籍した金村義明らスター選手が立ちはだかるも、その間隙をぬって出場を果たし、このシーズンを最後に96年3月、近鉄に移籍した。



■96年3月に移籍と書いたが、3月のトレードというのは微妙だ。すでにキャンプを終えてオープン戦の真っ最中。そろそろ開幕という時期である。どんな事情があったか不明だが、北村さんが近鉄に在籍した96~97年前後は、近鉄にさまざまな動きがあった。

まず95年1月、野茂英雄が任意引退選手となり、米国に渡った。同年8月、鈴木啓示監督が休養し、水谷実雄ヘッド兼打撃コーチが監督代行として指揮を執る。そして2か月後の10月、佐々木恭介が新監督に就任した。

97年3月、大阪ドームが完成し、観客動員数は球団新記録となる186万6000人達した。チ―ムも3年ぶりにAクラスに返り咲く。また小池秀郎が最多勝利(15勝)、赤堀元之が最優秀救援投手賞(33SP)を獲得、ベストナインにはクラーク、ローズの両外国人選手が選ばれた。



■また忘れられないのは95年秋のドラフト。就任直後に佐々木監督がPL学園の福留孝介を引き当て「よっしゃ―」と叫びニュースになった(結局、福留は入団拒否。日本生命へ)。

ちなみにこの時、近鉄は福留(1位)のほか、関西大の岡本晃(2位)、創価大・武藤孝司(3位)、日南学園高・平下晃司(5位)を指名した。

北村さん獲得の目的は、福留を逃したその補充要員としてか? そう思わないと、武藤と北村さんは同じタイプの選手であるため、武藤を獲得後に北村さんをわざわざ中日から獲得した説明がつかないように思うが。 




■さて、北村さんは近鉄在籍時、1試合だけ出場した。それは1996年であることはわかったが、WEBサイト『スタメンデータベース』をもってしても、出場した試合を特定することはできなかった。残念だけど、同年開幕戦のスタメンを記載して、この項を終わることにする。

1 大村直之(8)
2 大石大二郎(4)
3 C・D(DH)
4 石井浩郎(3)
5 ローズ(7)
6 鈴木貴久(9)
7 中村紀洋(5)
8 古久保健二(2)
9 吉田剛(6)
P 高村祐



■ブログをアップした直後、たばともさんから連絡をいただき、北村さんが近鉄で唯一出場した試合が1996年3月31日の開幕第2戦であることがわかりました。CDの代走で出場したそうです。なお、その時のスタメンは「P アキーノ」以外、上記と変わりなしです。たばともさん、ありがとうございました!

 




(写真)近鉄時代の野茂英雄。~『近鉄バファローズ大全』(洋泉社)より~






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Last updated  2013.10.06 03:30:21
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北村選手の出場試合は   たばとも さん
こんにちは。北村選手の出場試合は3月31日西武-近鉄2回戦(西武)3番C・Dの代走として出ています。開幕2試合目のようです。 (2013.10.05 19:48:33)

Re:北村選手の出場試合は(10/05)   ささやん0583 さん
たばともさん
ありがとうございます。そうでしたか、開幕2試合目でしたか。さっそくブログに追記しました。
(2013.10.05 20:32:23)

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