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あま野球日記@大学野球

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2013.10.09
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カテゴリ:近鉄バファローズ

ムーンライト・グラハムとは、映画『フィールド・オブ・ドリームス』に登場しメジャーでは1試合に出場したものの、一度も打席に立つことなく現役を終えた実在の選手のこと(引退後は医者に転じた)。

彼について、wikipediaはこう記していた。
「W・P・キンセラが、ベースボール・エンサイクロペディアの中から偶然グラハムの特異な経歴を見つけ出し、そのエピソードを著書『シューレス・ジョー』に掲載したことから、映画『フィールド・オブ・ドリームス』として劇場公開され、グラハムの経歴が広く知れ渡ることとなった」。



■ボクは歴代1軍出場選手539人のデータが収録された『近鉄バファローズ大全』(洋泉社)を見ながら「1試合に出場したものの、一度も打席に立つことのなかった」いわゆるムーンライト・グラハムを調べ始めた。

すると該当する選手が11人見つかった。その人たちはどんな選手だったか、そして彼らが近鉄バファローズに在籍した当時、近鉄はどんなチームだったかを、このブログにまとめている。そして今回は吉田好太さん。

北村さんが近鉄に在籍したのは、1999年(平成11年)から2001年の3年間。通算成績は出場試合数「1」、打数は「0」(四死球、犠打はなし)。ポジションは二塁手・遊撃手、背番号91。神奈川・桐蔭学園高出身。高校卒業後、米国にわたりアスレチックスのアリゾナリーグ・アスレチックスでプレーし、98年のドラフトで近鉄から8位指名を受け入団した。身長175cm、体重73kg。右投げ両打ち。1977年生まれ(現在35歳)。桐蔭学園高時代、94年、95年のセンバツに三塁手として出場したが、いずれも初戦敗退した。



■吉田さんがドラフトで近鉄から指名を受けた98年は、横浜高・松坂大輔を何球団が重複指名するか、そして松坂をどの球団が引き当てるかが大いに話題になった年だった。そして西武、日本ハム、横浜が競合し、結局、松坂を引き当てたのは西武だった。松坂の横浜高時代の同期で、先ごろ現役引退を発表した小池正晃もこの時、横浜から6位指名を受け入団した。

同じ時、近鉄は1位が宇高伸次、2位が藤井彰人と、近畿大バッテリーをセットで指名した。佐々木恭介監督が近畿大OBだったため、その縁故入団だとか、近鉄は宇高だけ欲しかったが近大から注文がつき藤井もセットで指名したと噂を聞くこともあった。もちろん真相はわからないが、未だ現役を続ける「近鉄(らしい)顔」の藤井を見るたび、ボクは嬉しくなる。

さて、近鉄にドラフト8位で入団した吉田さんは俊足好打の二塁手、遊撃手として期待されたと推察する。しかし、この頃、近鉄の二遊間には水口栄二、武藤孝司、前田忠節、吉田剛らがおり、吉田さんの前に立ちはだかった。悲しいかな、結局、唯一出場した試合は、2000年8月19日の対オリックス戦だった。8回表に鷹野史寿の代走として初めてグラウンドに立った。

吉田さんが代走で出たのは一塁だったろうか。ならば、この時、オリックスのファーストは藤井康雄だった。二塁に代走として出ていたなら、セカンドは小川博文、ショートは塩崎真。吉田さんの足を警戒して頻繁に牽制する小川や塩崎を見て、もし守備に自信があったなら「ちくしょう、俺もそれがやりたいな・・・」と思ったかもしれない。



■吉田さんが在籍した3年間において、近鉄の最大のニュースは2001年9月26日の北川博敏が放った逆転サヨナラ満塁本塁打だろう。この一発で、近鉄は4度目のパ・リーグ優勝を決めた。

この瞬間をボクは自宅のテレビで観ていた。もちろん嬉しかったし、それなりに興奮した。でも中村紀洋タフィ・ローズがどんどん「お山の大将」になっていくように見えて、彼らが活躍する頻度が増すたび、それに反比例してボクの近鉄熱は次第に下降し始めていった。

吉田さんはこの瞬間を見届けたはずだが、シーズン終了後に近鉄を去った。そして新天地を横浜ベイスターズに求めたが、その1年後に現役を引退した。

 






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Last updated  2013.10.11 00:05:02
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