2015/04/11(土)22:12
【東京六大学2015春】法政が慶應にシャットアウト勝ちした理由は、青木久典新監督の『第六感』用兵術にある?
今日は東京六大学リーグが開幕した。
■第一試合は東京大ー明治大。大方の予想どおり明治が勝利したが、スコアは0-2。東大にとっては惜しい試合だった。残念なのは6回、せっかく無死二塁の好機をつかんだのに無策。ただバットを振るだけの攻撃で三ゴロ、三ゴロと続き、結局走者が進めずに無得点。そのままジ・エンドとなった。素晴らしい頭脳をなぜ使わないのか、不・思・議。あわれ東大は87連敗を記録した。
■そして第2試合の法政大ー慶應義塾大。こちらは大方の予想を覆し、法政がスコア1-0で慶應を下した。
いったいなぜ?
ボクは初回の攻防しか見ていないため、詳しいことは分からない。が、それは現在のチーム事情に適した青木久典新監督の用兵術、大抜擢に理由があったと思う。スタメン9人の内、1年生がなんと3人もいた。1番・サードの原田寛樹(春日部共栄)、そして捕手・中村浩人(多良木)と投手・森田駿哉(富山商)のバッテリー。1年生が開幕投手など過去にあったか不明だが、それほど大胆な起用だった。
この数年間ゴタゴタが絶えなかった法政野球部ゆえ、これは「負けるなら負けてもいい。でも若い選手の糧になれば中長期で見た場合プラスに転じる!」と青木監督が腹を括った証なのか、もしくは「この用兵こそが優勝への最短距離」と考えての大抜擢だったのか。
■ボクが予想できるのは、いまの法政野球部にあって長期政権は望むべくもないこと。少しでも負けが続けば、やおらOB連が騒ぎ出す。従い、監督として中長期の視点をもつことは許されるはずもない。ならば後者だろうか? ボクの手許にある冊子『SAMURAI BASEBALL 2015春号』には、青木監督のインタビュー記事がある。その中で低迷からの打開策を問われ、こんなコメントをしている。
「毎日五感をフルに使って選手を把握することに務めています。それにより、試合では第六感のようなひらめきが出て、抜擢した選手が活躍したり、効果的なサインが出るんです。真摯な姿勢でやっているからこそ、可能なのだと思います」
まさに今日の大抜擢を予言していたようなコメントだ。戦力的に見て、法政がリーグ戦を勝ち抜くことは困難に思えるが、青木監督が富士大監督時代などで培った「第六感」を駆使することで、ひょっとしたら、ひょっとするかも・・・。
今季の法政は、いろいろな意味で、見どころの多いチームになりそうだ。
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2009年全日本大学野球選手権 法政大ー富士大
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(写真)『SAMURAI BASEBALL 2015春号』より。 告!当ブログは「野球ブログ瓦版」に参加しています。もしよろしければ、下記のサイトもご覧ください。
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