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カテゴリ:アマゾンの工芸品
シピボ族が作るマラカスの上部についている美しい羽は、本物のワカマヨ(アマゾン地帯のオウム)の羽。鳥の美しい羽は太古の時代から大切に装飾に使われていた。シャーマンが頭に載せる冠にも必ず羽がついている。
実はウインンゴ(HUINGO)木になる実。持ち手は硬い木(CHONTA DURO)、天然の鳥の羽でつくる。木の実の中にはアクセサリにも用いる小さい実(ACHIRA)が入っていて、振るとカラカラといい音がする。以下の写真はアルマジロおじさんの家で。奥さんとおじさんの担当。 ![]() ウインゴはシピボ族の集落のあちらこちらでみかける低木で、木の幹に緑色の実を沢山つけ、大きいものはボーリングより大きいサイズにまでなる。これを放置して乾かすと黒色に変化する。中身は食べられない。果肉は取り除いて表皮を使う。 ![]() マラカスを作る技術はそれほどのものではないかもしれないけれど、木の棒と木の実をしっかりと糸で留めつける(接着剤は基本的に使わない)テクニックはなかなかのもの。 そして肝心なのは、木の実に釘のようなとがったものを使って、彫りこむ「模様」。 アマゾン特有の幾何学模様を刻むことが多いが、動植物をモチーフにすることも多い。 ![]() このフクロウとオウムの絵はなかなか美味い。素人には描けない感じが分かる。 これは先日レオニダが持ってきたものだが、描いたのはシピボのアーティストとのこと。自分の苦手分野は得意な人に分業する。 ![]() 今朝もテレサさんが来ていて、帰りにななめがけのバッグにマラカスをのぞかせていたので取り出して写真を撮った。こんな大きなものを持ち歩くのも大変だろうと、うちで預かることに。(販売中)傑作とはいえないが、愛嬌のある絵で、ひとつはとっても大きい!! ![]() その他にチョンタ(ヤシの硬い木)を使って弓などを作る。これもアルマジロのおじさんのテクニック。色とりどりの毛糸を巻きつけて模様を織りこむ。実際に同じ素材の弓のもっと大きいものが狩猟に使われる。 これらの工芸品はシピボ族の人々が長年生活のために作り続けているもので、10年経っても大して進化はしない。しかし素朴でとっても温かみのあるものばかりです。
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