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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2024.04
2012.01.24
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ペルー(リマ)のお正月休み=夏休みってことで、多くのリマっ子はビーチへ!どこにも行かなくてもリマの気候は快適で家でゆっくりするだけでも十分。

仕事の延長でシピボの村でゆっくり過ごすことも考えていたけど、結局は「リフレッシュ=泥染のことから離れる」とハッキリ応えが出てて、気軽に行ける場所=中央アマゾン=トロピカル地帯に決めた。

瑞々しい緑の森に飢えているのを感じた。4700mのアンデスを超えた向こう側は森林地帯、バスで8時間ほどの穴場。っていうか、ぜーんぜん観光地にならない。

アンデスの道.jpg


サン・ラモンという小さな村は、リマの発展と比べると見捨てられているかのように貧しく何もないところだ。夜は薄暗く店があっても品ぞろえがひどく悪い。こういう田舎町に来ると、先の選挙結果で分かったように、ペルーの高度成長を手放しで喜ぶ富裕層よりも、なんでもいいから「革命」を求める、貧しい人々が多いということが分かる。




それはそうと、目的はいつもの「隠れ家=宿」。舗装道路が終わる町はずれに緑あふれる植物園=宿がある。宿を切り盛りする姉妹の母親が、森から採取しては集めた趣味の観葉植物が所狭しと庭につややかに繁っている。

あちらこちらで順番に花を咲かせ、来るたびに新しい発見を楽しませてくれる。



マイク.jpg



その植物の種類といったら、わくわくするほど果てしない。水をやらなくても一年中十分に雨の恵みがあり、植物たちは元気にどんどん育つ。


DSC_0237.jpg


この宿を利用するのはこれで4回目くらいだが、この宿が主人の趣味で植物収集が庭を植物園化し、必要になって宿ができた。いつの間にかそうなったというストーリーが、とびきり気にいっていた。

植物学者じゃないけれど、植物を愛して止まない人。たぶん、学者よりもすごい人。私はそんな観葉植物園の創造主にいつか会ってみたいと、最初から思っていたんだ。


ロウの花.jpg



レセプションにいる娘のエリサに、何度も植物の名前を質問していたところ「分かった。ちょうどママが来るから紹介するからお庭ツアーをしてもらったらいい。ママも喜ぶわ」と。
ついに創造主に会う。私にとっては憧れのスターに会うような喜び。




現れたのは、清楚な白いワンピース姿の白髪のマリアおばあちゃま。新しい白い運動靴もワンピに合わせて個性的!しゃべる前から溢れるオーラ。ずっと前から知り合いだったような優しい親しみやすさ。



DSC_0188.jpg



ちょうど宿を出なければならない朝のことだった。宿の敷地内をゆっくりと隅から回る。マリアさんの
おしゃべりは息もつけないほど次から次へと続く。いつどこからどんなふうに連れてきた植物なのか、植物の名前や学名、どんな性質なのか、お庭の歴史も果てがない。

「時間は大丈夫?もうこのくらいにする?もう少し先まで行こうかしら?」時間がないことを気にしながらも私が望むと喜んで応じてツアーは続いた。お友達にもらったり外国から持ち込んだりした植物も自慢だった。

草木に窓際を隠すロッジのデザインを全てじぶんがやったというのも驚きだったし、ベラウンデ元大統領がその小屋に泊まったことがあるというのにもビックリした。その部屋は「皇帝」という特別室でベッドの土台がコンクリートだった。



ピコロロ.jpg





今まで全然気がつかなかったのだけど、宿のある敷地の奥に扉があって、そこがマリアさんの住居&プライベートなお庭だった。秘密のお庭に案内してくれるという。予測もできなかったことだった。

お庭はうっそうと草木が茂り、木が大きく成長して庭の小道を隠すほどのジャングル状態になっていた。それでも何がどこに植えてあるのか確実に把握していて、どんどん森に踏み込み崖のようなところまでしっかりとした足どりで進む。ところどこで枯葉を落としたり、蔓を整えたり手入れをしながら歩いた。80歳とは、信じることができなかった。


テラスで.jpg




伝えたいことが後から後から溢れだして、しゃべるのが追いつかない、ひとつひとつ説明したいことがありすぎる、だから途中からどんどん別の話が始まっちゃう。私も興味を持ってくれる人がいると、そうなることがあるから、そんなマリアさんの気持ちがよく分かった。

もっともっと一緒に過ごしたい!話を聞きたい!取材したい!何か手伝いたい!!私は胸がいっぱいになった。こんなことは久しぶりのことだった。


ブーケ.jpg




これからも定期的に来て花や植物のコレクションを写真に記録していこうと思ってる。

あの日あった花は次の時にそこに咲いているはずはない。
植物もそこにずっとそこにあるとは限らない。

マリアさんの娘のエリサが言った。
「植物は人間と同じ。」
「いつまでもずっと同じじゃない。成長もするし、いつ死ぬか分からないし、新しい命が生まれるかもしれない。


マリアさんがずっと手入れができるか分からない。

「手入れを人に任せるとすぐに雑草と間違えて大事な草をとられてしまう」
と言ってプンプンしたマリアさんが恋しい。



マリアさん.jpg




マリアさんの植物園を大切に守り伝えるためにも、私はマリアさんの植物の写真を撮ってアルバムを作りたい。

これも使命感じちゃったから仕方ないこと。勝手にやるだけだけど楽しみが増えた。






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最終更新日  2012.01.25 06:57:37
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Re:ペルートロピカル地帯・マリアさんの植物園宿 SanRamon-Chanchamayo(01/24)   phytobalance さん
すごい!素敵なところですね。
是非、訪ねてみたいです。
シェアありがとうございます。 (2012.01.25 08:20:19)

アンデスのふもと、アマゾンの手前   アマゾン屋 さん
ありがとうございます~。アマゾンとも気候が異なり、とても過ごしやすい地です。植物好きな人にはお勧めできそうです~。

(2012.01.27 05:25:40)


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