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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2013.05.18
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泥染に使われる染料はタンニンの色素を多く含む「カオバ木(マホガニー材)」と、森の奥地から採取する「鉄分を多く含む特別な泥」である。

大木の表皮を煮だして茶色の染料をとり、何度も染めては天日干しを繰り返して濃く染めあげ、そこに泥で模様を描くと、タンニンと鉄分が反応し泥でく描いた模様が黒く定着する。

泥を使う前の、木の染料で染めた茶色はとても美しく、回数を重ねることにグラデーションを楽しめる。



今回ベロニカさんに現地で鮮やかなオレンジ色にガーゼを染めてもらった。
今までになく素晴らしい発色だ。この色はたったの2枚しかないんだけど。
晴れが続いたので、水で洗って干す作業をした。ムラなく美しく染まっている。
鉄分で反応すると黒っぽいシミができて致命的になるし、陽が強すぎるとシワが影をつくりムラになってしまうのだ。
地面に天日干しをしているところに、風が吹いて飛ばしたり、トリやら犬やらが通りすぎて足跡を残すこともある。

染料のカオバ木はもともとは近所の川岸に流れ着いたり、近くで簡単に採取できたらしいが、ここ数年で染料を入手するのがとても困難になっているようだ。
去年はベロニカさんがボートで1週間かけて上流を旅して染料探しをしたが伐採されていることが多く見つからなかったという。自力では遠くまで動けないテレサさんはすでに奥地から運ばれてくる染料を買い取るようになっていて、一度買うと抱えきれないくらいの量なので当分は使えるし、できれば家族で分け合えばいいのに何故か助け合わない。

今年はベロニカさんも染料を買う機会を狙っていたようだ。あるとき電話がかかってきて、染料売りが来ているからゲットしたい、しかし今投資するお金がないから染料を買う分を前払いしてくれないか、今すぐに必要、間に合わなければ他の人に染料をとられてしまう、滅多にチャンスがないから頼む・・・

彼らがお金が必要だから振り込んでくれと言ってくるのはいつものことで、いちいち応じているわけにもいかないし、染料を買うことを口実にしていたが本当かどうか怪しいと思った。
しかし、やっぱり今回も事実だった。結局染料を買うためのお金はすぐ私が振り込まなかったために間に合わず他の人に先に買われてしまったようだ。しかし仕方がないことだった。


それにしても。いよいよ材料が手に入りにくくなる。たぶん染料を煮だすための薪も探すのに苦労をしているはずだ。

泥染の布を作るのには苦労が多過ぎる現状・・・・

美しいオレンジ色の布を見ながら、これだけに染めるのに、どんなに手間がかかるのか。ちゃんと伝えきれているだろうかと改めて考えてしまった次第。

森の大木の、木の表皮を少しずつ頂いて、それを染料に使い、同じ場所でまた採取できた。
だけどその木自体を伐採してしまったのでは、二度とその木から恩恵を頂けない。そこには何も残らない。
森で生きている人々は森が死ぬようなことはしない。今までもこれからも共存するつもりがあるからだ。
伐採する人は自分のことしか考えてない。


カオバ木が気になる。どのくらいまだあるんだろうか。まだ染められるんだろうか。森の実態が気になる。









最終更新日  2013.05.19 15:58:10
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