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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2015.05.22
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カテゴリ:アマゾン訪問記
2015年5月

【森の墓地へ】

アナスタシア1周忌の次の朝、テレサと子供達と一緒に歩いて村はずれの古い墓地へ墓参りに行った。

アナスタシアの父の代にこの集落が作られ、カトリック宣教師が入植してから100年、その頃からの強豪な先祖たちが眠る墓地だ。

子供達は道すがら墓に供えるための花を探して歩いた。

【おばあちゃんは特別な存在】

生まれてからずっとアナスタシアの側で一緒に暮らして来た子供達(テレサの孫=アナスタシアのひ孫)。
親がまともに子供の面倒を見ないので祖母(この子達にとっては曾祖母)が面倒を見ていることが多い。
私が知っている限りでも、この子たちは赤ん坊の頃から、おばあちゃんに抱かれ、おばあちゃんと一緒に日だまりに居た。
子供達は当たり前のこととして、おばあちゃんの世話をし、看病を手伝っていた。


【泣きつすことで悲しみを乗り越える】
おばあちゃんを亡くした悲しみは親子の関係よりも深かったのかもしれない。
一周忌の儀式の時には涙を出せない子もいたが、大きい子はずっとずっと声をあげて泣いていた。





【おばあちゃんに捧げる花】

お墓参りのこの日、子供達は笑顔を見せ、踊るような楽し気な足取りで墓地への炎天下を歩いた。
添い寝をした大雨の夜におばあちゃんの最後をひとり看取った少年ゴルドは、口数が少なく泣きもしなかったが、お供えの花を一生懸命探して力強く歩く姿は、おばあちゃんために墓に向かう嬉しさに溢れていた。


儀式に向き合ったことで、それまでの重苦しい悲しみを乗り越えることができたような、清々しさがあった。

彼らは我々が思うよりも、汚れなく純粋でダイレクトな感情を持っているように思えた。





【森の中に眠る墓】

墓はひっそりとそこにある。森の中だ。
去年私は、アナスタシアが死んだ時に、供養のための資金を出して、彼らは墓に供える十字架と墓の上のトタン屋根を作った。入り口からすぐのところだ。

人は滅多に墓を訪れていないようだ。毎年お墓参りをしたり管理をしたりする習慣や文化がない。
花を生ける花瓶もないので、根っこごと取って来たお花を墓の四方に植えた。

【アナスタシアが死んだ嵐の日】

アナスタシア(テレサの母)が死に、次の日に埋葬する時、大雨でひどい嵐だったそうだ。
参列者がみんなびしょぬれになって、ドロドロの墓地まで歩き、墓穴を掘って埋葬した。
テレサは泣きはらし、疲れと悲しみで、ここに泣き崩れたまま、立ち上がれず、歩くことができず、人々に抱えられて家に戻り力尽きて眠ったという。






【草むらの中に放置された先祖の墓は】

多くの先祖の墓が草むらの中で放置された状態にあった。

100年以上前からのシピボ族の先祖達が眠る森。
墓は森の奥の方まで続いており、もう埋葬する場所がなくなってきているので、最近は手前の空き地に向かっている。




【シャーマンがアヤワスカで見る墓場のネオンと死者の酒盛り】

一緒に墓参りに来た、遠い親戚だという男の話では
シャーマンらがアヤワスカを飲んでこの墓に来ると、ここはまるで摩天楼のネオン輝く大都会のように光が明るく賑やかに見え、光り輝く空間の中で、先祖達が楽しげに酒盛りをしているというんだが・・・・・・


真っ暗な墓がネオンの都会のように輝いて見えるなんてね・・・・
どんな先祖たちが眠るお墓なんだろうか。





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最終更新日  2018.03.12 20:41:27
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