ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

2017/10/19(木)15:19

北軽井沢の杜クラフトフェア2017出店

アマゾン屋・イベント情報(80)

北軽井沢の「浅間ハイランドパーク」は、避暑に毎年過ごす小さな別荘小屋の近くにあり、母からこのクラフトフェアのことを聞いて去年も出店募集に応募したのだけど落選し、今年再チャレンジしやっとエントリーできたので、とても楽しみにしていました。 出店者の多くは陶芸、木工、様々なジャンルにおける芸術家の方で、応募の条件にも「プロの方」ということだったので、「泥染布バッグ作家」として応募する私としては恐縮するばかりでした。 初めての出店なので全体的にどんな様子なのか、どんな風に展示しようか考えながらのぶっつけ本番でした。 母と姉が車での運搬を手伝ってくれて会場に行った時には、両サイドのお店は既にバッチリお店が出来上がっていました。持ち込んだ小さな折りたたみ式のテーブルを2台並べて、さーてどうしようかなと、出したり入れたり。まだまだ新人のくせに準備不足のアマゾン屋なのでした。 毎回の野外イベントでの反省点として、商品の種類が多いためアレもコレもと欲張って、なんでもかんでも出して広げて、壁にもできるだけ沢山ぶら下げてしまうため、メルカド(市場)のようにゴチャゴチャとした展示になってしまうのです。もう少しすっきりさせるべきとわかってはいるもののすべて種類が違うものなのでついつい出してしまう。気をつけたつもりではあるけど、ディスプレイはなかなかうまくいかないのでした。 今回メインテーブルにはテレサさんが模様を染めている写真と作業工程の泥付きの布などを展示、「アマゾンの泥染め」という看板を目立つように店頭に出しました。 多くの来訪者がアマゾン屋のブースの前を通るたびに「アマゾンの泥染め???」と声に出して覗き込んで行かれました。 「アマゾン??」「泥染めって??」「このバッグは誰が作るの??」と、アマゾン屋のことを全く知らないお客さんに対して、一言でどう説明したらいいのか。 そのことについて、改めて考えさせられました。このままでは何も伝わらない。アマゾン屋が何なのか、何も分からない。 「ペルーアマゾンの先住民シピボ族とのコラボ。泥とタンニンによる泥染め工芸布に手を加えてオリジナル作品を作っています」 いつの間にか、姉が画用紙の切れ端にこんな説明を書いてセロテープで貼り付けました。私がなんども説明しているフレーズだったそうです。 アマゾン屋として10年。イベント参加は毎回別の意味で勉強になるのだけど、自分の活動に関して一生懸命な説明をしなくなっていき、簡単な説明・紹介パンフでも作ろうと思っても、何をどんな風に説明したらいいのか、分からなくなっていたのです。 初期の頃に作ったパンフレットには、シピボ族の人々との出会いから、支援のこと、泥染の工程まで、どの話も欠かすことのできないテーマで、同時にホームページを作った時も、シピボ族のこと・泥染のことを詳しく伝えようという気持ちでいっぱいだったため、モリモリ盛りだくさんのサイトができたのでした。 今の自分はというと。 日本に住み始めて1年半、生活面でやっとリズムが落ち着いてきて、やっとスタート地点を歩き始めた感じでしょうか。 自分の頭の中を整理する作業が長引いています。 とにもかくにも。 連日の素晴らしい秋晴れの下で多くの来訪があり、同業者との出会いや刺激も多く、実り多きイベント参加となりました。施設内のロッジに作家仲間でシェアしてお泊まりも新しい出会いと体験で楽しかったです。今回の出店は、家族の協力なしでは実現しなかったので、姉・母・夫には特に、心から感謝して、また来年もチャレンジしたいなと密かに企んでます。

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