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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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2017.12.01
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カテゴリ:アマゾン訪問記

2017年11月リマの自分の荷物の片付けもあって、リマ&プカルパを訪問した。
プカルパには2泊したが、集落に半日ほどしか滞在できず、それぞれとろくに話もできなかった。
訪問する予定を前もって知らせていたつもりだったが、驚いたことに、全員が1週間後と勘違いされていたため、受け取るはずの染物もまだ完成していなかった。
このミスは何度も確認しなかった私のミスだと思う。最悪っ!!



さて。
アマゾンの泥染めに欠かせない染料とは、「カオバ(マホガニー)の樹皮」と、遠方の沼まで採取に行かなければならない「鉄分の多い特別な泥」である。

これらが手に入らないという。これまでにも、かれこれ何年も前からこの問題はあって、自力で採取できないテレサなどはこの染料となる樹皮を奥地から運んでくる人からお金を出して買うことが多かった。そのためたまにリマに電話がかかってきて、染料を買う資金が足りないから前払いで出してくれと相談されることも多かった。

一方、ベロニカは夫がよくボードで上流へ狩猟の旅に行くので、一緒に奥地まで旅をして樹皮や泥を見つけて採取してくることが多かった。それも2週間もかかってやっと帰ってくることだった。遠くまでいっても、必ずしも求める染料を十分に手に入れることができるかは全く保障がない。しかもボートの燃料などでかなりの投資が必要になる。そのため、いつものことながら、家族間での協力体制は一切なく、母親であるテレサがどんなに困っていても、染料を分けてあげるつもりがない。

今回はベロニカもテレサも、染料がない、お金がかかる、と訴えていた。作品も少なかったし、中途半端だった。おいおい、なんだなんだー
もっと言えば、白や茶の、素朴な染めだけの大判布はどこにも売っていなかった。だいぶ前から染めただけの昔ながらの素朴な布は見当たらなくなり、蛇の模様の刺繍を派手に仕立てた大判が主流になっている。

アヤワスカが旅行者の間でも流行するようになり、集落はそちらの方向に一気に期待を集めたのだろう。あれが売れると聞けばみんな真似する、今度はこれが売れてると聞けば今やってることもそこそこにして飛びつく。人のアイデアを簡単に盗む。人を裏切っても平気で真似をする。仁義も忠誠心もない。いつまでも、そういう単純な人たちなのだ。あっちだと言えばアッチへ。こっちだと言えばコッチ。右を向いたり左を向いたり、忙しいのだ。結局最後は思ったほどおいしい話じゃなかったと言って不満をいうのがオチだ。これを長年繰り返しているのを観察してきた。なぜ学習しないんだ。

デザインも単一化とまで言わないけど、同じようなものばっかり作っている。デザインのバリエーションが少ない。私にとっては、本当につまらない。どうしたんだ、新しいデザインが生まれないのか?????なーんてことを考えながらため息が出る。正直思ったより良いものが少ないのでガッカリした。どこにもない。常に良いものがどこかにあるわけではないことは知っているが。

1年空けて、特に何も指示をせずに黙って見守ったところ、状況が悪くなっているような気がして、あー、ほっておけば、もとに戻ってしまうんだなと思った。
不毛で、同じことを繰り返し、進化しようと努力をすることはない。
彼らが悪いのではない。

「改善(カイゼン)」の単語は世界の共通語になっているそうだけど、その考えがないだけで、それは別におかしなことではない。私は民族の性質まで変えようと思わない。

染料がなくなって、作り手もなくなって、静かに消えていく運命ならば、私はそれを見届けるだけだ。

その前にやってみたいことは、染料となるカオバ木などの植林をしてみたい。
未来の可能性のために。
そして、これまで集めてきた泥染布たちを大事に扱っていこうと心に誓いたい。



リマの街中でシピボ族が泥染め布を作って安く売っていることが、集落の人たちには相当気に入らないらしい。もっともだと思う。

私から言わせれば、森のある自然の中で染める泥染めは、本当の大地の恵みを集めたパワ−を蓄えた布である。完成品が似たようなものであっても、都会でつくられる染物と、自然の中で生まれるものと同じはずはない。それを人は本物か偽物というふうに見分けられないだろうけれど。

すでに、天然染ではなく、プリントなどの安物が多く出回っている。世界の布工芸の現場でどこでも起きえるように。いやなことばかりを感じた。だから今回気分がとーっても落ち込んだ。
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染料が手に入ったかどうか、近いうちに電話して聞いてみようと思う。






最終更新日  2018.01.22 21:08:34
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