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ペルーアマゾンの泥染めとシピボ族の人々

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ペルー生活

2008.04.11
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カテゴリ:ペルー生活
じゃがいもはアンデス原産。
野生種を含めると3000種近く存在する。
スーパーでも3種以上は各種じゃがいもが売られているが
市場へ行けば10種くらいはあるかな、
アンデス山岳部の田舎市場ならばさらに種類が増える。

ちなみに写真は私がいつも買ってるイモたち。
紫色のは「パパ・ネグラ(黒じゃがいも)」
凸凹が少ないので剥きやすいこともうれしいが、何よりも煮ても崩れにくく、ねっとりした感じで、皮が厚く長持ちして素晴らしい品質。ただ少しだけ値段が高い。
ピンク色のイモは「カンチャン」という名前で何にでも利用できる一般的なイモだ。

他にもペルーでよく使われるのは「パパ・アマリージャ(黄色イモ)」
これはでこぼこでむきにくく、粉質で、煮物にしようとしたら最後には姿が消えてしまう。
皮ごとゆでてから皮をむいてマッシュ・ポテトにする。

ペルー料理の代表的な前菜に、パパ・レジェーナがある。
巨大なポテトコロッケみたいなものでひき肉やお野菜と一緒にレーズンが入っていることが多い。最後にパン粉は付けずに揚げて、玉ねぎのライム漬けのサルサと一緒に頂く。

ペルー料理は色々な国の文化や料理法の影響を受けながら様々なバリエーションを生んできた。地方料理にも各地の特色があり「食べ歩きの旅」のつもりで歩きまわったとしたら、各種を堪能するためには何年もかかるだろう。
美味しいものがいっぱいだよお!!


本当に安くて美味しい。
イモ1kg50円しない。
これ以上の豊かさはない。

世界が食糧難になっても、ペルーの人々はイモで生き延びることができるだろう。
かつてペルーからイモが世界に伝わり世界の飢餓を救ったように。

・・・・なのに、ペルーの農村は果てしなく貧しい。
リマ市内に広がるマクドナルドのチェーンでは、専用の冷凍ポテトをアメリカから輸入しているそうだ。
世の中は難しいなあ。






最終更新日  2008.04.15 00:42:03
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2008.03.23
カテゴリ:ペルー生活
検証のつづき

6。私の家は少し離れたところにあり、結局行かなかったが、何度もおじさんが「家は遠いのか」と聞いていた。

★さらりと「家は遠いから」と片付けていたが、家に連れて行くのは危険だ、という意識はまるでなかった。実際には近所ではなかったが、決して遠くはなかった。
もしもおじさんと同様に、おばさんが望みを叶えるために自分の家の場所を教え家に置いてある現金を持ってきて見せるようなことをしていたらどうか。

★もし家を教えたら、いずれにしてもアウトだ。
ふつうに家に入ったら。それもその時点で恐ろしいことになっていたはず。
鍵をあけて入る際に、押し入られ、ひどい目にあったに違いない。

家を教えれば、いつ泥棒に入られることになるか時間の問題となる。

まさか、ばかな私がお茶でもどうぞと、招き入れていたらどうなんだ、と想像すると本当に恐ろしい。

絶対に気軽に自分の家を教えてはいけない。これもリマでは常識だ。
通常使うタクシーでさえ、ちょっと離れたところにとめさせるべき。

7。銀行で自分の口座からお金を引き出すことになった際に。

★お金をおろせと言われて意味も分からずに現金をおろした自分が信じられない。
あの時にもしも彼らとともに銀行のキャッシングマシーンに行っていたら、人にみられないようにナイフかピストルをつきつけられ、全額を引き出すように命令されただろう。

一日の最低金額を出したとしても、口座に入っている全額がなくなるまで引き出さなければならなくなるのだ。この犯罪は身近によく起きていることで、カードを持ち歩くと危険だとされている。

なのに!バカな私は自らおばさんにカードでお金をおろすところを見せるからと申し出てしまったのだ。なんと恐ろしいほどのアホなんだろう。
おばさん&おじさんは銀行の周辺の警備員に近づきたくなかったに違いなかった。

★私は面倒になると深く考えずに行動してしまうことが多い。あの時もやけくそになっていたし、たまたまミシンを買うために必要だった分を引き出すことにしたものの、もう少しで500ソル(150ドル)ではなく500ドルを引き出しているところだった。このとき少なく引き出したのは不幸中の幸いだった。
500ドルだったら私の苦しみ&悲しみはさらに深かったはず。
ここでお金を引き出した行為は、自分でもあまりに意味不明で、不用心というか、バカとしかいいようがない。わけがわからない。

★おじさんは銀行の前を一度通り過ぎ、「何で停めないんですか」と私は聞いて、またぐるりと回ってから同じ銀行の近くまで来て、銀行の正面の駐車場があいているのに、離れたところに停まった。私は小走りに銀行へ行ってお金をおろしてから律儀に助手席に戻ったが、この時点で、もし怪しいと感づいていたら、その場から私は逃げることもできた。私が銀行に行っている間に、これからどうするかをおじさんとおばさんは話し合ったに違いない。

8。最後に金貨と黄金を包み、現金と一緒に包む、クライマックス・マジック

★お礼に黄金を受け取れとしつこく言われるが、確かに悪い気はしなかった。お礼をするから最後までちゃんと付き合ってほしいと願っているのだから仕方がない。しかし、前もって渡したいということに対してキッパリと断りたいところだった。「金は受け取らない」と断固として言い張ったらどうなったのか。その時点で他の恐ろしい作戦が強行されただろう。

★私から現金を奪うためには、この手品みたいな作戦が最後の手段だったと思われる。
もともと巾着のような財布に入っていた現金は170ソルくらいで、いつもよりはかなり大金だった。
が、たぶん彼らにとっては足りなかったから銀行から引き出させる作戦に移ったのだろう。

★黄金と一緒に私の現金を紙に包もうと言われたときに、現金は別にしたいから嫌だと固く断ってたらどうか。いずれにしても、無理やり現金を奪って逃走したに違いない。その場合は現金を奪った後、車から突き落とされたかもしれない。

★もしも、もらったばかりの黄金の包みを、事務所に置いていくことにせず、「急ぐのだから、このままバスターミナルに行きましょう」と提案してしまったとしたらどうか。十分あり得たことだ。

彼らにとってはもう石ころと現金を入れ替えて犯罪を決行した後なのだから、早く私を始末したいはずだ。
お金さえ手に入ったらもう用はない、やはり道中で車から突き落とされただろうか。

★もしも、受け取ってすぐに、石ころを入れた包みがニセモノだと気づいてしまったとしたらどうだ。
首を絞められたかな、刺されたかな、やっぱり突き落とされたかな。・・・・

結局、私は最後まで、気がつかなくて、最後までバカのままで、良かったのかもしれない。
自分が無事であったことが、本当にありがたいことだと、そう思う。



以上のことをポツリポツリと思いだし、この日の夜は眠れなかった。


細かく思い出せば思い出すほど、腹が立ち、情けなく、まったく相手を疑わなかった自分が悲しかった。
しかし、あまりにおもしろいシナリオだった。ぶらぼー!

しばらくの間、人間不信に陥った。
みんなが自分をだましているような気がした。

最近身近にこの手の犯罪の話を人からも聞くことがなかったし、日本滞在も長かったので、完全に平和ボケしていたんだ。まあ、もともとボケてるんだけど。

とにかく、この事件は今から1週間前のことだが、やっと書き終えて、ほっとしている。
この作業はやらなければならない、自分に課せられた仕事なのだと思うことにした。

実際今回のような人助けを利用した心理的犯罪はとても多い。

他人を簡単に信じてはいけないという用心深さを身にしみつけているリマの人々。
その異様なほどの固さが、どういう意味なのか。
とても残念な習慣だけれど、ここでは、これが生活のために身につけなければならないことなのだ。




私は今回のことで、正直、とても心が傷ついた。

でも。わたしはこりない。

「道を聞かれても答えない方がいいよ」というアドバイスもある。

しかし私はやはり一生懸命耳を傾け答えるだろう。

騙されるからといって、人を信用できなくなるくらいなら、傷ついても、やはり人を信じたい。

そして私はバカだと言われる。本当にバカだと思う。
















最終更新日  2008.03.23 14:21:33
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カテゴリ:ペルー生活
注・申し訳ありませんが、できれば前に戻って、1-5まで読んだ後で見てください。

ゴールド・マジック 6 検証

黄金が畑からざっくざっく出てきたとか、金の塊を山ほど持っているとか、あとから考えれば、バカバカしくて笑ってしまう話である。でも、何がどうだったのか、後から細かく考えずにはいられない話。

この犯罪はターゲットとなる被害者の出方によっては様々な手口やパターンになることが考えられる。今回私がここに紹介した犯罪の経過の詳細を見て、自分だったらどの段階でどうするか考えて頂きたい。人によって、様々な展開をするはずだ。
リマに長く住んでる人は、「最初から困っているという人の話をきかない!」と言うだろうけど。

1。まず、最初の段階で、おばさんが道に迷った風に装い通りかかった私に声をかけた。道を聞いている間におじさんが通りかかりおばさんがまた声をかけ3人で道端で話し合う具合になっていた。

★このとき、おばさんが私の気を引いている間にオジサンは私の大きなカバンに手を入れて貴重品をスルことが可能だった。それがうまくいけばこの犯罪は一瞬で終了する。

★おばさんが金貨を出し、気の毒な妹の手術に必要な現金が必要だと泣きついた際に、人によっては「ではその金貨を私が買い取りましょうか?」と金貨を自分で両替すると申し出たとする。この場合、彼らは別の手口で偽物の金貨を渡して相手から現金を奪うことが可能。

今回おじさんが金が本物かをチェック用の液体で確認したが、その際にも、おそらく本物が一部あって他は偽物だったはず。私は金のチェック法を心得ていたが、「金が畑から出てきた」こと自体を信じてしまったので、偽物かどうかは気にしていなかった。

2。おじさんが、他人の豪邸を指して「私はここに住んでいる者で医者だ」と言って、そのあと、お金を取りに家に帰り、札束を持って車に戻ってきたとき、私は彼がその家に入っていくのを見届けることができなかった。私は疑っていなかったのでどうにかしてみようと努力もしていなかったが、その時おばさんに話しかけられることでオジサンをチェックすることができなかった。なのにもかかわらず、おじさんが家を往復したらしきことを信じさせる名演技だった。ここで見抜けなかったことが悔やまれる。

★私がもしも少しでも疑っていたら、どうにかして家までついていき確認をしただろう。しかしオバさんがそうさせなかった。もし家まで行っていたらどうか。その時点で拉致されたかも。
彼が示したその家には多分入っていない。または入ったとしたらそこもグルになっている家と考えるしかない。

3。両替屋に行って金をチェックするための液体を持ってきた。
知り合いがいるからと言っておじさんは一人で両替屋に向かったが、なぜか、すぐ1ブロックのところにある両替屋まで我々とは一緒に行かず、車をわざわざ遠くに止めて待たせた。私はどこに両替屋があるか把握していたので「何で一緒に行かないの?」と聞いたが、おじさんは「田舎者風の女や若い人が行くと、ごまかされるかもしれないから」と言っていた。

★この時点でも、なぜ、一緒に両替屋に付いていかなかったのかと思う。彼に対して疑問の気持ちが少しでもあれば、絶対に任せてはいなかった。勿論おじさんは両替屋などには行ってないはず。用意していた金をチェックするための液体と黄金両替リストを持って帰ってきた。この間に疑問を持つ間もなくオバサンが農村の畑から金貨がザクザク出てきた話を始めたのだった。これも作戦に違いなく。

4。「この女は無知で何も分からないのでうまく騙せます」とメモに書かれてあるのをターゲット(被害者)に確認させる。

★このメモにひどいことが書かれていることを知ることで、女が騙されていると思い込み疑うことを忘れ、心から同情させてしまう。実際に人をだまそうとしているのはこの女の方だというのに。
(私もそうだったが、つい同情し感情移入してしまう正義感ある(?)外国人は少なくないと思う)

★女が無知で黄金を持っていることをこ悪用しようと考えるパターンもあったはず。おじさんはそのパターンにも対応しようとしていたようだった。君はどうする?と最初に聞かれた際に、もし、「おばさんがよく分かってないなら、少ない金額で両替してやりましょう」とおじさんと内緒話をして、おじさんがグルだとも知らずに現金を出してしまう。いずれにしても黄金は偽物。しかも、おばさんの金貨を安く両替したとして1000ドルくらい喜んで出してしまう可能性もあるはず。金の両替リストも怪しい。

★ざっくざっくの黄金に目がくらむ人は多いはずだ。ものすごい金額になる。これを目当てに悪知恵が働く人に限って大きな損をするに違いない。私はたまたま欲がなかったために、彼らの犯罪は思いの他、ものすごく回り道をし、ものすごく時間がかかってしまったと考えられる。

5。ネクタイの紳士の車の助手席に座らせる。私が早くバスターミナルに行こうと言っているのに、何度も車を止めて話をそらし、どうしてもバスターミナルへは行かなかった。バスターミナルには黄金などあるはずもなく、すべてでたらめだった。

★車の助手席に座り、貴重品の入ったカバンを膝の上に置いていたとしたら、となりのオジサンかおばさんのどちらかが話しかけて気を取られているうちに、簡単にカバンに手を入れることが可能だった。この手のスリはよくあることだ。でも、たまたま足元の奥に荷物を置いていたので、それはまず無理だった。

★早くバスターミナルへと焦ってイライラしていた私が彼らを疑い始めたりしていたら、もしかすると後部席後ろの女に首を絞められ、車でどこかへ連れ去られていたかもしれない。

★リマで、知らない人の車の、しかも助手席に乗るということは、あまりに危険だ。リマに住む人にこの話をしたら10人中9人は「なんで車に乗ったの!!」と最初から責められる。

どんな状況になっても、私が妙な行動をとったり、疑ったりしたら、ぜったいに後ろにいるおばさんに押さえつけられ、ナイフが出たか、ピストルが出たか。今考えると、助手席に乗ったことが、まるで自ら死刑台に乗ったような、そんな感じがしてぞっとする。無事だったことが信じられない。車に乗ってしまったら、そこからどうなるか、最悪の事態も考えられるのだ。絶対に怪しい車に乗ってはいけない。



 「7検証のつづき」 へ つづく






最終更新日  2018.03.13 09:55:47
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2008.03.22
カテゴリ:ペルー生活
金塊マジック 5

さっき車を降りた通りを歩き回って車を探した。
駐車できなくてずっと先の方に停まったのかもしれない。
いくら探してもない。
「・・・・・・・・・??????????????おかしいなあ。」

私は何がなんだか分からなくて、首をかしげてしばらく通りに突っ立っていた。
警備員のおじさんに「どうかしました?」と聞かれ
「青い車を見ませんでした?私はその車から降りてこれからまた出かけるところだったのだけどいなくなってしまって」警備のおじさんは人の話をひとつも聞かないうちから
「泥棒じゃないのか?」という。

「まったくもう、そんなんじゃない。話すとすっごい説明が長くなるけど、とにかく、おじさんとおばさんが乗った車がどこかへ消えてしまった・・・・。」
これ以上アホな警備員に説明するのは面倒なのだ。

・・・・・もしかして、もしかして、おばさんが黄金を持っているからと、おばさんを拉致したのでは・・・??
大変だ!おばさんを救わないと!!!
どうしよう、バスターミナルへ行くしかない。
タクシーですぐに行けば追いつくか?
しかし、もしかして一人では危険かも・・・・。
とにかくフェルナンド氏に相談しよう!

私は大慌てで事務所に戻り、「ちょっと、大変大変!」と興奮しながらフェルナンド氏に事情を説明した。「それで金貨と金の塊が・・・・」という話の最初の段階で、彼は自分の仕事の手を休めずに笑いながら私に言った。

「アヤチャン(私)、ぜったい、全部うそだよ、また騙されちゃったの?」
人の話もろくに聞かずに馬鹿にするとは失礼な!

「だから、違うんだって。金はお礼にと言ってすでにもらってるんだよ?おばさんを助けないと大変だよ、一緒に車でバスターミナルに行ってよお、早くしないと・・・・!!」

「じゃ、見せてよ、きっとないよ、そんなもの」
「もう!だって、さっきもカバンに入ってるのを確認したんだから。ぜんぶ嘘だとしても、じゃ、あの金はどうするのよ、もらっちゃたんだよ?どうなるの、あれは?」

では、私は金の一部をもらって「ラッキー」で済ませていいのか??
おばさんを助けないと。あの人は何もしらない無知で気の毒な農民なのだから・・・

もらった金を確かめて考えよう。

私はフェルナンド氏に促されてカバンからおばさんがぐるぐる巻きにした包みを取り出した。
「ほら、あるでしょう?これなんだから・・・」
しかし何故か、ちょっと軽いような気がして、
「まさか、だって、ここにあるんだから・・・」声が小さくなる。
ドキドキしてきた。フェルナンド氏は笑っている。

おばさんの布袋の紐をほどき、袋の中から ノートを破ったあのつつみ紙を取り出し、そっとあける。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そこに大事に包まれていたのは、「石ころ」だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



私は頭の中が真っ白になった。



あの時たしかに金とお金を包むのを私は見ていたのだ。

とんでもなく高度なマジックではないか。

しばらくの間、理解できなかった。
最初から何が起きたのかを思い起こす。


おじさんはグルだった。
おばさんもおじさんも、プロの泥棒だった。


「アヤチャン、「黄金=詐欺」って知らなかった?よくあるんだぞー。」
「田舎風のおばさん+ネクタイ紳士の組み合わせが、たいていグルだってことも・・・・」
フェルナンドの声が小さく聞こえる。

グルの犯罪が多いことは十分に分かっているつもりだったが、今回、最後の最後まで、一度もおじさんとおばさんがグルかという疑いを持つことはなかった。
そこが犯罪のポイントだった。

何しろ私は車が消えてからも、おじさんがおばさんを連れ去ったと思いこんで、急いでおばさんを助けに行こうとしていたのだ。

あまりにも役者として上級クラスだ。
あまりに演技がうまいじゃないか、おばさん!!!

最後の瞬間に石とすり替えたのは、あの、「無知の」「何もしらない」「気の毒な」、私が必死で助けようとしていた農民のオバサンではないか。
その無知で何も知らないはずのおばさんに、最初から最後まで騙されていたのだ。


しばらく私は放心状態だった。

あまりにショックだった。
あまりにひどい犯罪だった。
あまりに疲れた。

私はあまりに、「無知で」「何も分かっていない」「気の毒な」大バカものであった。

さっき起きたことを思い返す。
確かにあれは金を入れた包みだった。
いつ入れかわったのか、思いつかない。

盗られたのは総額670ソル。
大したことにはならずに済んだ。が、
手品みたいに消えた黄金と私の大事なおカネ。

「最高級のマジック」を見せてもらったにしては、ちょっと高すぎた。



金塊マジックの体験談は
おわり


次回、いろいろ検証してみます。

細かく記録したのは、今回の犯罪の目的や方向性を改めて考え今後の対策を考えていくためです。
恥をしのんで公開しました。
このての犯罪は地元では繰り返されているもので、聞いたことがあるかどうかだけでも、騙されることを防げるので、ばかばかしくても、できるだけ人に話をして、同じ被害を防ぎたいと思います。






最終更新日  2008.03.23 08:14:51
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カテゴリ:ペルー生活
金塊マジック 4


オバサンがくれると言って渡された金のお礼は、ざっと考えても50万円分くらいになりそうだった。それが嬉しくなかったとは言えないが、バスターミナルにあるという話が本当なのかも分からないうちはもらった気分にはなれなかった。ただ「これでミシンも余裕で買えるし」と頭の隅で考えたことは確かだった。

しかし、ほとんど進まぬうちに、またオバサンがまた車を止めて言う。「すみません、さっきの金をちょっと返して。言い忘れたことがあります。この男性にはお金がある人だと確認できたけど、金のお礼をするからには、あなたも同様にして欲しいのです」

私はすっかりバカバカしくなって、さっきもらった金の包みをつっ返して、「だからいらないと言っているでしょう、それで、何で私の財産をあなたに見せなければならないのですか?」と怒って言った。

オバサンは泣きそうになっていておじさんは
「まあまあ、お嬢さん、この人はちょっと頭が悪い人なのだから、言うことを聞いてあげましょうよ。あなたの家は遠いのですか?ならば銀行でお金を下してこの人に見せ、その後すぐにまた入金すればいい。一日に下せる最高金額は確か500ドルだったかな」

オバサンはカードでお金をおろせるということが全く信じられないという様子。
もう仕方がないと思った。

銀行の近くまで来たが、銀行のすぐ目の前に車を止めず離れたところに止まった。私はオバサンに、カードでお金が下ろせることを見せるから一緒に銀行に行きましょうと誘ったが、何故か車からは降りたくないと言う。

私はちょうどミシンを買うために500ソル(150ドル位)を下ろさなければならなかったことを思い出し、おじさんが提案した最高金額(500ドル)は下さず、500ソルだけ下ろすことにした。とにかくカードで下せることが分かればオバサンは納得するだろう。納得しなくても知ったことではない。

車に戻りお金を見せて説明した。おばさんに領収証をちらりと見せていると「え、よく分からない」とおばさんが言い、おじさんがすっと紙を取り上げて自分で見ようとしたので、私は素早く取り返した。おじさんにまで見せるつもりはない。

おばさんは納得してくれたらしい。
「さて、じゃ、出発しましょう。その前にお礼の黄金をお渡しします。」

まったくもったいぶって・・・・

まず紙の包みを広げて金貨と金塊を見せて確認する。そして

「これと一緒に、今おろした現金も、それからお財布の中にある紙幣もこの金と一緒に紙に包みましょう。」
「・・・・はあ???」
なんで一緒に私のお金を包むんじゃ?と理解できず、呆れ果て、またキレそうになっていると、またおじさんが横から
「まあまあ、この際、ばかばかしくてもこの人がそうしたいんだから、いうことを聞いたら?金をくれるって言ってるんだし。」

既に1時間以上この人に付き合ってやりとりをしており、私はいい加減、かなり疲れていた。
「はいはい分かりました」とお金を渡し、オバサンは丁寧に紙に金と紙幣を入れて包み込み、さらに、
「これを私の農作業に使う特別な布袋に入れて、紐でぐるぐるに巻いてしばって、これを大事に大事にしまっておいてください。できればまず家に置いてきた方がいいのでは?」

私は車の助手席に、おばさんは後ろの席にいて、私は後ろを振り向きながらやりとりをしているわけだ。ずっしり重く、コブシ位の大きさになったぐるぐる巻きの布の包みを受け取り、「早く鞄にしまって」と言われて足元の奥に置いていた布の鞄の中にほおり投げた。

家に置いてきた方が安心だからと熱心にすすめられる。
そこは私の家からは離れていたが、知人フェルナンド氏の事務所のすぐ近くだったので
「じゃあ知り合いの事務所があるのでそこに置いてくる」と言って場所を指示した。運転手のおじさんが何故かイライラしていたが、私も早くバスターミナルに行かなきゃと焦っていた。

のに、わざわざ指定しているのに事務所の前を通り過ぎ、半ブロック先の角を曲がったところに車を止めた。
「なんでわざわざ遠くに止めるんだよお?」とブツブツ文句を言いつつ車を降り、走って事務所に行き、金の包みの入ったカバンを置き、身軽になってまたすぐに飛び出し、車を降りた通りを探した。


車がない。私はしばらく呆然と突っ立っていた。



つづく

次はいよいよ最終回!!?






最終更新日  2008.03.23 00:26:55
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カテゴリ:ペルー生活
金塊マジック 3

とにかく、とんでもない金額に相当する黄金の山が入った荷物をバスターミナルに置き去りにしてきているというので、早く行かないと泥棒に盗まれてしまうということで頭がいっぱいだったので「早く行きましょう」と言っているのに、オバサンは「ちょっと待ってください」と何度も車を止めさせる。

「この男性は助けてくれると言ってくれているけれど、私はまだ信用できない。リマには泥棒や悪い人がたくさんいるらしいし・・・」「だから1年間生活できるくらいの現金を持っていることを証明してほしいのです。黄金を取りに行く前にそうしてくれなければ行きません」おじさんは少し考えたような顔をして、「分かった、分かった、信用できないのも無理はないので、自分の家から現金を取ってくるよ」沿い言って近くに車を止めて家に戻り、それからお金の入った封筒を持ってきた。そこには10万ドルくらいあると思われる札束が入っていて、それを見るとオバサンは「ああ、ごめんなさい、これを見てあなたを信用します、安心しました」と申し訳なさそうに謝った。「さあ、行きましょう!」車を走らせた。

それにしても、そんな大金を現金のまま家に置いている人がいるとは知らなかった。現金を持ち歩いたり家に置いておいたりは盗まれる危険があるので銀行に預けるのが普通だ。
オバサンが私にもお金のことを聞いてくるので、私の財布の中を見せ、「私はそんなに現金を家においていないし、銀行から少しずつ下ろして生活しているんですよ」とまじめに銀行のシステムについて説明した。それで今回の黄金も直ちに現金にし銀行に預け入れるようにと勧めた。オバサンは銀行についてよく分からないらしかった。

しばらくしてオバサンがまた「すみません、もう少し待って、車を止めて」私はイライラしてきていた。何をゴチャゴチャ言っているんだ、早くバスターミナルに行かないと危険がいっぱいなんである。われわれを信用するしないの話はどうでもよい、その黄金を確保するところまで付き合うと言ってあげているだけなのだから、とにかく行けばいいじゃないか・・!!

オバサンは金貨と金のかたまりを取り出して、「お二人には本当に助けてもらって感謝しています。お礼に、それぞれにこれをお渡ししたいと思ってます。どうぞ受け取ってください。」
私はそんなに沢山もらうのはどうかと思ったし、別にお礼を期待しているわけでも何でもなく、ただ、急いでバスターミナルへ行き、両替して、銀行に納める、という使命を果たしたかった。私はイライラを隠せずに大きな声で言った。
「おばさん、そんなものは今どうでもいいの。車をいちいち止めて話さなくてもいいでしょう、早くバスターミナルに行かないといけないの。おじさん、いいから先を急ぎましょう!」なのに、おじさんは「いいからいいから、この人がしたいようにしたらいいよ、言う通りにしよう」
とにかく金の塊を押し付けられ、カバンに入れ、車は走り出した。






最終更新日  2008.03.22 11:14:40
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2008.03.21
カテゴリ:ペルー生活
金塊マジック 2 つづき 

白髪にネクタイのドクターが金をチェックするための液体と金の両替リストを持って戻ってきた。

そのリストによれば、小さな金貨一枚で150ドル(1万4000円位)ほどになる。
おばさんはポケットからさらに金貨を出して言った。
「実はこの金貨はこれだけではなく、さらに大きな鍋に2杯分あります。農作業で畑を耕していたら、突然、古代の壺などと一緒に革袋が出てきて、そこに金貨がざっくざっく・・・・」
「さらにこんなものもあるんだけど・・・・」ノートを破った紙に無造作に包まれていたのはずっしりと重い金のかたまり。

「この塊があと20個あります」
「・・・・・・・・・!!!!!!!」
「信じられないような話だねえ・・・」
私はへらへら笑いながら、しかし、完全に信じていた。あり得る話だと思っていた。
しかしこれらの金に相当する金額はすでに想像できない。

彼女の田舎というのはカハマルカという山岳部の地方都市だが、古代文明の発達した土地であり、大量の黄金がその地に集められたという歴史もある。古代の宝を掘り当てる墓泥棒「ワケーロ」という商売だってある。

金貨も、金の塊もどうやら本物だ。土の中から出てきたというなら本物に違いない気がしていた。
「で、その他の金はどこにあるのか」
「バスターミナルで、妹が見張っている」

白髪のドクター「まず、あなたに意見を聞きたい。あなたならまずどうしますか?」
私は言った。
「すぐにバスターミナルに行きましょう、泥棒が多い場所にあってはとても危険です。それを両替してから銀行に口座を作ってすぐに預けるべきでしょう」他には思いつかなかった。
もともとバスターミナルは人が見張っていても荷物を泥棒に持っていかれる場所である。しかも頼りない若い女の子が見張っているだけだという。私は早く行かなければと焦った。

このおばさんを助けなければならない。今日はとことん付き合おう、と心に決めた。

おばさんは我々が助けることになったことを神に感謝し、そして、ひとつかみの金貨をお礼にあげますとしきりに言っている。金貨も嬉しいが、それよりも、滅多にない面白いネタだと思っていた。最後まで追求し見届けたいという異様なほどの好奇心は私の奥底に眠るジャーナリスト魂を蘇らせるものでもあった。私はこのようなパターンでは、人を助けずにはいられない性分である。

でも。この話をここまで聞いて、「そんなことにそこまで付き合うなんて」とあきれている人も半分以上いるはずだ。ペルーでは、まず、人の話を聞いてはいけない、これが第一歩だったりする。

まだまだ話はつづく
読んでくれてる人は偉いです。






最終更新日  2008.03.21 23:46:54
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カテゴリ:ペルー生活
この話は本当にあった話です。
少し長くなりますが、リマ在住の人に参考になるかもしれないので紹介することにしました。

金塊マジック

晴れた特別な日。
私は閑静な住宅地をスタスタ歩いていた。

困り果てたという顔をしたおばさんに「すみません助けてください」と、ふいに道を尋ねられた。
すぐに分かる道の名前でなかったので「ちょっと分からないです」と言っているところ。
そこへ通りかかった白シャツにネクタイの白髪のおじさんが顔を出し、おばさんが手にしているメモ用紙の一番下に書かれている住所を見て「どれどれ?この住所はずっと遠い地区でこの近所じゃないですよ」と説明した。素早くメモの内容に目を通したらしいおじさん「しかしそのメモには妙なことが書いてあるな・・・」とブツブツ言っているところ、おばさんが落ち着きなく「ああ、どうしたらいいのやら、田舎の農村から出てきたところで右も左も分かりません。お願いですから助けてください」と泣き声を出してポケットからゴソゴソ何かを取り出す。紙につつまれて出てきたのは金貨(!?)が10枚ほど。
「これを両替して妹の眼の手術に使いたいのだけれど・・・・」

おじさんが「おお・・・・!それは金だろう?!よし、すぐ近くに両替商の店に知り合いがいるので、まずはそこで金が本物かどうかを調べてそれから考えよう」すぐ目の前の大きな家を指して「僕はこの家に住んでいる者で医者だ、心配はいらないから。まずこの車で移動しよう、座って落ち着いて考えよう」とその家の前に置かれていた車に乗り込むことになった。その辺りが安全な高級住宅地だと知っているだけに、その家の主だというだけで安心した。
たまにおせっかいで暇な人がいる世界なので妙にリーダーシップをとってくれるおじさんがいても何も不思議ではない。私としては都合よく現れたおじさんにお任せして立ち去りたいところだったが、おばさんが「このおじさんだけでは不安だからもうしばらく付き合ってくれ。私としては女性の貴方の方が信頼してます。お願いですから・・」と泣き声でいわれしばらく付き合うかと腹をくくった。

実はそのメモにはこんなことが書かれていた。私はおばさんに声を出して読み上げてやった。
「私の友達**さんへ  この女性は私が一時期雇っていた者ですが、大変な価値のあるモノ(金)を持っています。この女は文字も読めないし、金の価値も何も分からない、ひどく無知な人間なので、金を両替すると言って沢山あなたがコミッションをとることができるのでそうしてください。この手紙の内容は絶対に秘密にしてくださいね。では、うまくやってください・・・・」

パトロンが書いたという友人への紹介文ということだが、たまたま住所で迷ったおかげでこのおばさんは騙されずに済んだのだ。手紙を読んでやってもオバサンは意味がよく分からないらしく「なにか悪いことが書かれてますか?」ときくので「あなたを騙そうとしてたようですよ、でも、もう大丈夫だから」私はすっかり正義感に燃えつつあった。シピボ族の人たちでもそうだが、たまに、何度話をしても理解できない人や、リマに何度来ても道に迷う人がいて呆れることが多いので、「ひどく無知な人がいる」というのは割とすんなり受け入れられたのだ。無知をを利用しようという人間を許せない。

たまたまこの日、これから友人から新品のミシンを買いとりにいく用事があり、いつも一緒の子供は友達の家に預けていた。いつもなら目的地に急いでいることが多いがこの時ばかりは少し時間に余裕があった。滅多にこういう自由時間はない。これは神様の導きかもしれぬ。たまには人助けに付き合ってみるか」とそう思ったのだ。
「大丈夫、ちゃんと最後まで付き合ってあげるから心配しないで」と私は、すがるような眼を向けて私を引き止めようとするオバサンの肩をそっとたたいてうなづいてみせた。

つづく 
あと2回くらいに分けます。


追伸 これは古い記事ですが、続きは右上部の〈新しい記事、をさかのぼって最後まで読めるみたいです、最後はとんでもない結末が。。






最終更新日  2018.02.08 07:37:56
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