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テーマ:恋愛について(2621)
カテゴリ:恋愛のお話
僕はあなたをおもふたびに
一ばんぢかに永遠を感じる 僕があり あなたがある 自分はこれに尽きてゐる 僕のいのちと あなたのいのちとが よれ合ひ もつれ合ひ とけ合ひ 渾沌としたはじめにかへる すべての差別見は僕等の間に価値を失ふ 僕等にとつてはすべてが絶対だ そこには世にいふ男女の戦がない 信仰と敬虔と恋愛と自由とがある そして大変な力と権威とがある 人間の一端と他端との融合だ 僕は丁度自然を信じ切る心安さで 僕等のいのちを信じてゐる そして世間といふものを蹂躙してゐる 頑固な俗情に打ち勝ってゐる 二人ははるかに其処をのり超えてゐる 僕は自分の痛さがあなたの痛さであることを感じる 僕は自分のこころよさがあなたのこころよさであることを感じる 自分をたのむやうにあなたをたのむ 自分が伸びてゆくのはあなたが育つてゆく事だとおもつてゐる ――――――〔智恵子抄〕より抜粋 いつになっても、いくつになっても、 こんな想いでいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.21 23:17:34
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