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昨夜、93歳の伯母が亡くなりました。 伯母は、早くに主人を病気で亡くし、子供も居なかったので、 両親と弟の住む実家に帰ってきました。 だから、私達は生まれた時から、ずっと伯母と一緒でした。 祖父母、伯母、両親、3姉弟、従兄弟、お店のお兄ちゃん達。 子供の頃のうちは、11人の大家族でした。 そんな中で伯母は、元祖“おきまはん”でした。 “おきまはん”。。。気ままな人ってコトです。 とにかくマイペースで、ワガママで、意地悪な人でした 特に、どうも私とは気が合わなくて、姉や弟のした気に入らないことも、 いつも私のせいにして、無理やり謝らされました。 子供の頃は、ハッキリ言って、そんな伯母が嫌いに思うことも多かったです。 でもね、伯母はお洒落だったんですよ 流行りに敏感な、いわゆるMOGA(モダンガール)だったそうです。 洋画が好きで、亡くなったご主人の写真を胸に、 よく“2人で”映画を観に行ったそうです。 ほんとは、寂しかったでしょうね 『阪妻』から始まって、『田村高弘』さん、そして『田村正和』さんの大ファンでした。 80歳になっても、まだ正和さんのファンクラブ会員で、 大阪だけでなく、東京の舞台まで、オッカケしてました。 数年前、ほとんど耳も聞こえず、杖を持っても、真っ直ぐ歩けないぐらいなのに、 大阪の松竹座の舞台に行きました。ひと公演の間に何日も。 もちろん一人じゃ無理なので、母や、私も1度付き添いました。 中に入ると、伯母はずんずん前へ行きます。 えぇ~と思いながら、付いて行くと、ものすごい前列で、花道のすぐ横 ちょうど、舞台から、花道に出たとき、立ち止まって台詞を決める その一番イイ場所でした。 伯母のおかげで、スモークも花吹雪も、正和さんと一緒に体験できました。 私にとっては、初めてのナマの舞台。 途中、伯母のことも忘れて、感動してしまいました 正和さんと、デパートが大好きだった伯母。 お婆さんになっても、入れ歯をはずした顔を、絶対見せなかった見栄っぱりな伯母。 なんだかんだイケズしたくせに、私の二十歳の誕生日には、指輪を買ってくれたね。 入院してからは、病院が遠いこともあり、お見舞いにも行けなくて、ごめんね。 明日のお通夜と告別式も、電車に乗って、会いに行くからね。 天国に、早~くから行ってる最愛の旦那さんと、弟である私の父とも、 これでやっと会えるね。 正和さんの舞台、楽しかったよ。 おばちゃん、ありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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