2005/02/09(水)23:39
自由なようで実は・・・
日本で目にするアメリカというのは、大抵がロスやニューヨークなど大都市の情報が多いだろう。
そこから受ける印象は、自由で華やかなって感じ?
昨晩ニュースを見ていて、ふと思ったんだけど、実際に暮らしてみると、そう自由でも華やかでもない。
バージニアである新しい法律が審議にかかっている。
「ロウライズ(腰骨よりも低い、最近流行のジーンズやパンツ)をはく場合、下着が見えるほど腰骨より低いものを公共の場ではくと罰金50ドル。」
また、テキサスではこんなのも。
「従業員が喫煙をしている場合(職場でなくても日常生活で)、雇用者はその従業員を解雇できる権限がある。」
現段階でカリフォルニアでは犬猫に対する爪を抜く手術は禁止されているが、それに加えてこんなのも施行されることになったそうだ。
「ペットに対する美容整形(断耳、断尾などなど)は禁止。」
アメリカにはstate law(州の法律)とfederal law(国の法律)というのがある。
私の住んでいるジョージア州の法律で、身近なものをちょっと考えてみると・・・。
タバコは18歳から、お酒は21歳から。
(なぜ違う年齢なのかは私にもよくわからん・・・。)
タバコもお酒も自動販売機などというものは存在しない。
必ずお店で、レジの店員さんと対面でお金を払わなくちゃいけない。
その時には必ず免許証などのIDの提示が求められる。
大きい店などだとその人の生年月日をご丁寧にレジに打ち込む。
多分その店では、それをしないと売ってはいけないことになっているのだろう。
合法な年齢に達してない人にタバコやお酒を販売すると、売った側も罰せられるし、そうなると大きなチェーン店の場合、店のイメージにもかかわる。
こちらに来たばかりの頃(もう9年位前)、ガソリンスタンドでビールを買おうとしたら、IDの提示も何も求められずいきなり「君にアルコールは売れない!」と強い口調でレジの人に言われた。
はぁ~~?? 私はもうとっくに21歳越してるぞ!!
Tシャツにジャージのズボンという格好がいけなかったのか?
それ以降もこんなちょっと小汚い格好でビールを買いに行くと、大抵こう言われてしまっていた。
IDを見せたらしぶしぶ売ってくれるんだけどね。
お酒のことといえば、ジョージア州では夜12時以降と日曜日のお酒の販売は禁止。
だから平日は12時で酒屋もバーも閉店。
日曜は酒屋さんやバーは定休日で、スーパーなどでも普段通りにお酒が並んでいるのに買えない。
レストランでもお酒は注文できない。
そして、土曜日の晩の酒屋さんは忙しい。
みんながSunday beerを買いに来るから。
日曜日に楽しく飲んでいるうち、ビールが底をついても買いには行けないので、ご近所の仲良しの人のところに「Sunday beer ある~?」と電話をしたり、されたり。
また、この州では花火や爆竹は禁止されている。
遊園地や何かのイベントで大きな打ち上げ花火をする時には許可を得ているのだろうけど、一般家庭で夏の花火なんていうのは違法。
日本みたいに花火セットなんて売ってない。
独立記念日の晩に道で爆竹を鳴らしたりするけど、こういうのは事前に花火が合法な隣の州(フロリダとか)で事前にこっそり買ってくるらしい。
で、なるべく目立たないように外にでて、バンバンバンと爆竹を鳴らしたら、そそくさと立ち去る。
誰かが警察に通報したら、逮捕されちゃうから。
16歳以下(だったと思う)の11時以降の保護者同伴なしの外出も禁止。
人目につくところでたむろってたりすると、すぐ通報される。
まあ、夜中のガゾリンスタンドやスーパー、ドラッグストアなどには大抵警察官が最低1人はいるので、外に停まってるパトカー見たら、友人達とたむろして・・・なんて気にはならないだろう。
こうして考えてみると、結構日本のほうが自由かも。
周りの傍若無人な振る舞いに対して、日本人は割りと黙ってる人が多いけど、こっちの人は注意するし。
これに関しては日曜日に笑える話があったので、また次回書こうっと。