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2014年10月03日
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カテゴリ:「黒執事」小説

 BLの苦手な方は読まないでください。

 18禁です。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



   手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート



 「だと思ったよ。だから、殺そうとしなかったのさ。悪魔と

 まともに戦って勝てる魔女なんかいないからね。それに、もし

 仮に僕がキミ達を殺す事ができたとしても、今度は女王が

 黙っていないだろう。僕は人として生きていきたいからね。

 爵位も屋敷も欲しい。でも、キミ達は最初から僕が真犯人だと

 決めつけている。そこで僕が魔女である事を証明する必要があったのさ。

 よく考えてごらん。この森に生えているキノコは見るからに妖しい

 色形のものばかりだろ?幻覚作用があるとは考えなかったのかい?」

 とクロウは言った。すると、シエルはフッと笑って、こう言った。

 「そんな事とっくに考えている。おまえが男爵夫人に毒キノコを

 食べさせて、幻覚による無差別殺人を引き起こさせた。そうだろう?

 父である男爵を夫人に殺させ、弟に銃を渡し、弟に夫人を殺させた。

 まあ、弟は幽霊になってもおまえに懐いているようだから、

 弟を夫人に殺されたのは想定外か。あるいは斧で殺されても構わない

 くらいに思っていたから、出来た犯行だろうな。で、魔女である事を

 証明する必要がどこにある?あんな・・・悪趣味な夢まで見せて・・・

 キノコに詳しい奴なら魔女でなくとも誰でも出来る犯行だろう!」

 シエルは夢の事を根に持っているのか苛立っているようだった。

 「そう。その通り。毒キノコの知識に詳しい人間なら誰でも出来る

 犯行なんだ。怪しまれずに森からキノコを採ってきて、キノコ料理を

 作って、母に食べさせる事ができる人間なら、誰でも出来る。しかし、

 シェフには毒キノコの知識はない。使用人全員に知識はなく、殺害する

 動機もない。そして、父と母には毒キノコの知識はない。シエル。

 もう分かるだろ?この屋敷で、父と母を恨んでいる者は・・・

 僕と弟の二人だけ。僕が犯人じゃないなら、弟が真犯人だってこと。

 弟は母に虐待されていた。僕は血が繋がっていない分だけまだ我慢が

 できたけど、弟はそうじゃなかった。僕は魔女の力を得た事で自分が

 魔女狩りの対象になる事を恐れ、復讐は先延ばしにしていたんだ。

 僕は母親の肉を食べさせられた後も大人しく父に抱かれ、キノコの

 勉強をしながら、キノコから麻薬が出来ないか研究していた。

 弟にも食べられるキノコと幻覚作用が強いキノコの見分け方を教えた。

 弟は学校に行かせてもらえない分だけ知識欲が旺盛でね。

 10歳なのにキノコの見分け方を覚えたんだ。弟は美味しいキノコを

 森で採って来たと嘘をつき、母に食べてもらいたいと言い、

 キノコ料理をシェフに作ってもらった。実際に食べられるキノコの

 見分け方が弟には既に出来ていて、何度も食べていたからね。

 誰も疑わなかった。母が倒れた時も僕以外誰も気付かなかったよ。

 僕はいざという時の為に呪文書を読み、弟に銃を渡して、自分自身に

 結界を張って待機していた。弟の頭に斧が落ちたのは予想外だったよ。

 最初から皆殺しの計画を立てたのだったら、ドアが開いた時点で

 迷わず母を撃ち殺すからね。そこで、質問。何故だと思う?」

 クロウはクイズの正解をシエルに求めた。

 「殺す気がなかったから?」

 シエルは自信なさそうに答えた。

                             (続く)






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最終更新日  2014年10月04日 22時55分20秒
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