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テーマ:二次創作小説(943)
カテゴリ:「秘密」詩・小説
BLの苦手な方は読まないで下さい。 18禁です。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 青木は薪の瞳をじっと見つめた。 「分かった。だが、その前におまえの意見を聞かせてくれ。」 と薪は言った。 「俺の意見ですか?」 「ああ。そうだ。」 「超能力です。あれだけの複数の人間がはっきりと見ています。 謎の人体発火現象というよりもっと高度な特殊能力です。 超能力以外に考えられません。強いて言うなら霊能力とでも言いましょうか? ホタルの両親も霊能力者ですし、ホタルに特別の力があっても不思議じゃありません。 教祖の森野熊吉63歳は霊媒師です。そして、娘の蝶子33歳も霊媒師で、 15年前に父である熊吉と内縁の妻として結婚し、ホタルを産んでいます。 法的にホタルは出生届も出されていない私生児ですが、教団の中では 世継ぎとして大事に育てられていました。放火殺人事件を起こしたのは 蝶子の異母姉妹の蛭子36歳に関係があると思います。」 「よくそこまで調べたな。僕も三年に一度の生贄の儀式に 蛭子の子を使っていたのが事件の要因の一つだと考えている。 蛭子は熊吉が信者に産ませた子だ。あの教団は信者同士でも交わり、 戸籍のない子供を毎年のように作っている。そして、三年に一度、 赤子の肉を喰らうというおぞましい儀式を行っている教団だ。 蛭子は蝶子と違って、霊媒師としての資質がなかったせいで、 子を産む道具として家畜同然の扱いを受けていた。 信者に孕ませ、産むと子を取り上げ、儀式に使うという恐ろしい事を 平気で自分の娘にできた教祖熊吉の神経が分からない。 そして、ホタルは何故・・・考えれば考えるほど不可解な教団だ。」 「じゃ、もう、考えるのは止めましょう。深く考えていたら、 この事件は薪さんの神経がもたないですよ。」 と言って、青木は薪を抱き寄せた。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月27日 12時52分26秒
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