横浜・黄金町の売春街
私の町の隣町(自宅や仕事場から1km以内)に黄金町・こがねちょうという地域がある。黒澤明監督の「天国と地獄」の舞台になった「地獄」側の町だ。小さいころ「この道路の向こうは行ったらダメよ」と言われていた黄金町はつい最近まで「飾り窓風売春宿」が数百軒、軒を並べ、現代の日本とは思えない光景が毎晩繰り広げられていた。数年前まで、ノー天気な(実情を知らなかった)私はよその街にはない光景でいいんじゃない、なんて思っていた。1~2年ほど前に警察が取り締まりをし、その後全部閉鎖に追い込まれた。そしていろいろ調べてみると日本は人身売買で外国からやり玉に上げられている。その日本の中でも「横浜・黄金町」は人身売買の中心地だったようだ。そう思うと身震いがする。無知というのは本当に恐ろしい。あの東南アジア、ロシア、東欧、南米などの女性達は人身売買で売られて来ていたのだ。なんであのとき助けられなかったのか!もちろん独りでは何も出来ないが、話しかけてあげることは出来たはずだ。これから黄金町の現状をここに報告します。 以下は別のところから拝借しました。 Noiさんの証言 Noiはタイの貧しい地方から来日した。当時15歳だった彼女は、里親家族から性的な虐待を受けていて、そんな状況からの脱出を切望していた矢先、バンコ クの就職斡旋業者を通して日本でのウエイトレス募集の求人案内を見つけた。業者の仲介により日本にやって来た彼女は、自分が偽名の旅行者用ビザで入国した 事を知る。日本到着後に連れて行かれたのは、カラオケバー。そこのオーナーにレイプされ、血液検査を受けさせられたのち、Noiは買われた。「まるで検査 されるひと切れの肉のように感じた」と彼女は語る。そんな彼女に、バーのママは、渡航費など10,000ドル以上の借金の返済を要求した。もしも逃亡を試 みようとしたら、暴力団の人間によって連れ戻され、激しく暴行を受ける上、 借金は倍になる、とNoiは脅された。借金を返済する唯一の方法は、できる限り多くの客の相手をする事。つまり、バーに来る男性客とセックスをすること だった。客の中には、出血するまでバーの女性たちを棒やベルトで叩く者もいた。泣きながら戻ると、今度は店のママが、「お客様を怒らせた」と言って殴っ た。バーの女性たちは、身体的・精神的な痛みを和らげる為、日常的にドラッグを服用していた。日本では、多くの客がコンドームの使用を拒否する為、女性た ちは避妊用のピルだけを与えられ、また、妊娠した場合には、病院等での正規の妊娠中絶はさせてもらえなかった。借金を返し終え、独自で働いていた人の多く は警察に捕まり、その後母国に強制送還された。Noiは、日本でNGOの支援によって救出された。 参照文献:米国務省