◆DVD-audio化の効果と対応PCソフト◆DVD-audio化の効果と対応PCソフトCDは44.1kHz/16bitです。DVDは48kHz/16bit。 一方、DVD-audioは44.1, 88.2, 96, 176.4, 192kHz/16-24bitに対応しています。 DVD-audioは情報量も多く、高音質だろうと期待させるわけですが、タイトル数があまりにも少ない。 そこで、手持ちのCDからPCを使って、ハイサンプリングハイビットに変換してDVD-audioとして焼けば、高音質になるのではというのがDVD-audio化の狙いです。 まず、効果があるのか。 個人的な体験から機器の効果はこんな感じ。 DAC > スピーカー > アンプ > トランスポート > ケーブル 私の場合、DACは特殊なものを使っていますから、一般的にはアンプとトランスポートの間にDACが来るんでしょう。 さて、DVD-audio化による変化はどの辺かと言いますとケーブルより下です。 つまり、オーディオの高音質化を狙うなら、まず他のユニットをいじるべきです。 いよいよすることが無くなった場合、もしくはPCを持っていて数万円しか予算がない場合に取り組めばよいです。 また、DVD-audioを楽しむためにはDVD-audioプレイヤーが必要です。その場合、アナログアウトしかできません。プレイヤー内蔵のDACではその音質の差は聴き取ろうとしないとわからないでしょう。聞き取れるとは思うのですが、オーディオのコンポーネントを換えた方がもっと変化します。 デジタルアウトできるのはEsoteric, Meridian, Goldmundなどですが、それぞれ専用のAVプロセッサーやDACが必要です。 特殊なプレイヤーを使えば、RCA端子から192kHz/24bitも取り出せます。Faroudja, EAD, BelCanto, Theta Digital, Goldmundなどがそれと同じ基盤を使っているとのことです。その場合、今度は192kHz/24bitに対応したDACが必要になります。尚、そのプレイヤーだとSACDも88.2, 176.4kHzのPCM信号として取り出せます。 PCだと、CreativeのソフトがDVD-audio再生に唯一対応しているようです。最近は他にも対応しているソフトがあるかもしれませんが、多くのサウンドカードやソフトはインテルが定めるPC用のサウンド標準規格AC97-CODECに対応しており、これがPCのサウンドクォリティーを落とす最大の要因ともいわれています。CreativeのソフトはAC97-CODECに準拠しておらず、ハードなしのアプリケーション単体でも音は良いです。 さて、DVD-audioに変換するPCのソフトですが、 一番安いのはyoshiさん作VC64です。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~lofihifi/jikken.htm ただVC64は高音質なのですが、変換スピードが遅いのが欠点。 その他にも 比較的優秀なのがSSRC High Precision 1.29 可聴域のノイズの少なさではr8Brainがあります。 手に入りやすく、試しやすいのはr8Brainです。SSRCはGUIがないので使いづらいと思います。私はソフトを立ち上げるのすら上手くいきませんでした。 参照サイト http://www.samplitude.info/src/src0.html http://www.free-codecs.com/download/r8brain.htm 売っているソフトではDigionAudio 2がお奨め。アマゾンで9500円と安いですが、それなりに精度も高いです。オプションで高音質に設定するのを忘れないようにしましょう。 あとSamplitude 8.0でもできますが、高いのでお奨めしません。 参照サイト http://www.samplitude.info/ 将来的に楽しみなのはBD-ROMで、映像付きのDD+ MLPのマルチチャンネルPCMです。MLPが96kHz/24bitとかの高音質ならDVD-audio化などの面倒くさいこともする必要がなくなります。ただ現実問題としてAvexが少し対応するくらいで、他のレーベルではあまり期待できません。 2006年1月 ジャンル別一覧
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