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テーマ:ホームシアター全般(149)
カテゴリ:Movie
これはアメリカに来て、しばらく経ってからWAL-MARTなどで精力的にディスプレイされていたDVD。今回もレンタル。ベン・スティーラーなので楽しみではあったが、ネタがネタだけにそれこそENVYのように展示物が動き出してさぁ大変で終わるかなという不安もあった。
結果的には脚本が良くできていて非常に楽しめた。典型的なディズニー映画のような話だったのでてっきりディズニーのものかと思ったら違うのね。 ------あらすじコピペ------ ベン・スティラー主演の全米大ヒット・ファンタジー・コメディ。ニューヨークの国立自然史博物館を舞台に、新任の夜警となった主人公の目の前で、展示物が次々と動き出し大騒動を繰り広げるさまをコミカルに描く。監督は「ピンクパンサー」「ジャスト・マリッジ」のショーン・レヴィ。 ニューヨークに住む冴えないバツイチ男、ラリー・デリー。現在は失業中で、最愛の息子ニッキーにも愛想を尽かされてしまう始末。そこで新しい職探しを始めたラリーは、自然史博物館の夜警の仕事にありつく。さっそく先輩の老警備員から仕事を引き継ぎ、夜の博物館で勤務初日を迎える。ところが見回りを始めたラリーは、誰もいないはずの展示室から不思議な物音を聞く。音のするほうへ行ってみると、なんとティラノザウルスの全身骨格が吸水機から水を飲んでいた。しかも驚きはそれだけではなかった。モアイ像や原始人、動物たちなど、博物館の展示物が次々と生き返り、勝手気ままに動き出していたのだった。 ------------ 最近気付いたのだが、アメリカの映画会社は社の全勢力をかたむけて、キャスティングと脚本だけで興行成績およびDVDの売り上げを狙っていく映画を年に1,2本作っているということ。もちろん、宣伝にも相当お金をかける。日本だと、映画って主に監督の撮りたいという情熱を軸に組み上がっていくことが多いけど、こちらでは絶対成功しなければいけない、会社を存続させるために必須の映画という枠があるようだ。この映画もその枠の映画のように感じた。 まず、ベン・スティーラーの映画のようだけど、実は主役を張れるロビン・ウィリアムズ(ジュマンジつながり?)とオーウェン・ウィルソン(ブロンドの白人コメディ俳優って意外といないので最近重宝されている)が出ていてしかも割と重要な脇役をしている。 主役級の二人が宣伝でもさしてクローズアップされないこの映画に出た理由が気になると共に、そこにこの二人を配した映画会社の気合いも感じ取れてワクワク度が増したのは確か。脚本に惚れたのか、お金を積まれたのか?いずれにしろ、終わってみればこの三人のフューチャー度が高かったのがわかるし、そこに華のある俳優を使ったからこそ作品の魅力が増したのもわかり、あらためて映画会社の気合いに感心するばかり。日本映画だとこういう気合いって空回りすることが多いからね。 多少のアラはあるんだけど、ストーリーが無理なく進む心地良さがあり、ベンの演技も見事にはまっていました。 さて、英語の方だが、ファミリー向けだけあってかなり分かりやすかった。で、この映画の宣伝プレビューを日本のサイトで見てみると、飜訳にかなりの違和感を感じた。訳としては間違っていないのだが、細かいニュアンスがばっさりそぎ落とされている感じ。映像と字幕を同時に見ないといけない観客を気遣って字幕では相当情報が減っているのを目の当たりにして、これなら情報量としては劣るけれども役者の演技がはっきりと捕らえられる英語音声で観た方がより映画を楽しめるように感じた。 家族でいるシーンがもう少し多ければ、間違いなくBDで買い直すのだが、それでもベン・スティーラーものを集めたいと思ったときにやはり買うような気がする。 あとラストシーンで流れるSEPTEMBERにも感激した。使い古された曲だけど、博物館という場所の設定と見事にかみ合っており、恥じることなくひねったりすることもなく王道を突き進み切るアメリカ映画の力強さも感じ取れて非常に楽しめた。 超映画批評で取り上げられていないのが不思議。 92点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.05 02:33:24
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