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カテゴリ:Movie
もう一つ観たのがこの映画。
私は素直に面白いと思いましたが、超映画批評から判断すると、原作はもっとどろどろしているということでしょうか。 超映画批評では堤真一の役がキモメンでないと成り立たないとありますが、それよりも大事なのは屈強な体を持った人物という部分ではないでしょうか。その意味で比較的がたいのでかい堤真一は最適だったと思います。また、堤真一の役作りは十分出来ていたと思うし、あれぐらいでないと逆に違和感があります。好みはありますが、松雪泰子は一応誰が見ても美人なのだからその人とくっつく可能性がないと恋愛感情に必然性がないし、過去のエピソードがあれだけだとただの変態ストーカーでしょう。よって、キモメンにした場合それだけ好きになる、一緒になれる可能性があると思い込めるようなエピソードを盛り込まないといけなくなります。それは尺的にも無理だし、作り物感が増すのであまり良策とは思えません。 その意味でスリル感は原作の方があったというのはわかるのですが、映画版でも論理性は確保されていたと思います。強いて言えば、華奢でほとんど体験がないように見える湯川学があんな山登りに同行する不自然さです。大学時代に同じ登山部だったとか、部屋に昔一緒に山登りしたときの写真があるとか、もっと低い山だとかにすべきでしたが、ここは確かにスペクタル重視で無理のある展開でした。 それと意図したわけではないでしょうが、ポストポスドク問題が頭がよぎりました。 あそこまで絶望しているヒトはそんなにいないかもしれませんが、数学者は20代がピークということを考えると妥当だったと思います。 87点 北村一輝が良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.15 05:33:40
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