【コラム】XSI6.5
相当前になるが、「新しいソフトを買った」というのは実はXSIであった。絵を描くのにCANVASでは限界を感じ、イラストレーターのメッシュも一通り本を読んでみましたが、どうも元の写真があってなんぼの技術のようです。自分で想像したものを描く分にはCANVASもイラレも大して変わりません。そこで3Dです。最初はMAYAを使っていた経験からMAYAにしようと思ったのですが、一応現状を調べてみました。すると現在3ds Max、Maya、XSIが3大ハイエンド3DCGソフトでその中でも3ds MaxとMayaが古いアーキテクチャーで特に3ds Maxは継ぎ接ぎだらけで結構古い作りらしいことがわかりました。MAYAは追加のプログラミングでの自由度が高いことが後押しして昔からずっとハリウッドで使われています。XSIは一番新しいソフトでMSが一時期所有していたこともあり、その時に最新のアーキテクチャーを導入したためソフト自身は将来の発展性のある作りですが後発故に普及率が低く、主にゲームの開発に使われているようです。また、all in oneなのはXSIであるため、個人ユースにも向いているとのこと。昔だったら、NURBSかポリゴンかの選択でしたが、今はどちらもソフトに組み込まれているのが普通。あとはTPOによって使い分ければ良いようです。自分でプログラムしてまで描くようなものはないし、そもそもロボットも美少女も興味ありませんから一番大事なのは使いやすさです。そんなわけでXSIを選定。あとは購入となるわけですが、日本での値段。最新版のXSI7.01だと、Essential \504,000(1年)Advanced \1,029,000(1年)アカデミック版でAdvanced \120,750(永久ライセンス)\80,850(1年)となっています。1年というのは保守の値段で、来年以降も最新版を使いたければ、通常版で約半額程度、アカデミック版でほぼ同額を払う必要があります。この値段の高さから昨年の前半は2ちゃんねるでももっぱら値段の話題ばかりでした。ところが、昨年の秋になってXSIを所有している会社がオートデスクという会社に買収されたのですね。オートデスクは元々3ds Maxを持っていたのですが、あとでMAYAを買収した会社です。つまり、3大ハイエンド3DCGソフトを全て同じ会社が所有することになってしまったのです。当然、開発のスピードも遅くなるだろうし、値引き合戦もありませんから値段も高止まりしそうです。さらに三つあってもしょうがないのでどれかがなくなるか、統合されてしまうのではとみんなの心配がそちらに行ってしまいました。実際、XSIにはFoundationというシェア拡大のための機能制限したバージョンが存在したのですが、会社の吸収に辺り無くなってしまいました。で、このソフトをアメリカで買うとどうなるか?私はアカデミック版を買ったのですが、値段は永久ライセンス版で295ドル。今なら日本の1/4の値段です。商品を受けとって2度びっくり。アメリカ版ですからコマンドなどは全部英語だと思っていたのですが、なんと日本語版もDVDに入っておりインストールすると勝手に日本語版が入っていました。ということはですね。アガデミアのヒトでない場合、例えば、夏休みに2ヶ月ほど西海岸に短期留学してそこの学生証を使って、アカデミック版を買ってもおつりが来るのではないかということです。まだ全然使いこなしていないどころか、使ってもいない状態ですが、コマンドの豊富さからさすが100万するだけのことはあると納得。これがこのコマンド数では足りないというくらいまで使い込めないと話にならないわけですが、自分が描きたいのは仕事のプレゼン用ですからそこまで込み入ったものでもありません。実は何が足りないかも何となくわかってきてはいるのですが、それらを導入するのはまず今あるコマンドを全て把握してからですね。とにかく記憶力が落ちる前に何とか使いこなせるようになりたいなと考えております。