子育て・人育てー250人以上の子どもを指導した元管理職父の体験談
なんだかものものしいタイトルですが最近父に人付き合いのなんたるかを学ぶことが多いのでまとめます。*男の子(異性)を育てる自信のないママ*子どもの成長の見守り方・個性*職場に嫌いな人がいる*習い事をする意義何か気になるキーワードがあった方には参考になる話かと思います。また、サムネにも書いた「イギリス人留学生の涙」はだれしも学ぶことがあると思います。🥋父のプロフィール🥋高卒勤務先の同好会にて空手をはじめる会社員をしながら道場開設→平均40名の子どもと10~20名程度の大人を指導昼間は中間管理職、夜は空手の師範と二足の草鞋を履いてきたわけです。高卒で管理職をすることは随分苦しい時期もあったようです。上場企業なので部下はほとんどが大卒・院卒なんですね。①男の子というもの落ち着きが無かったり、注意力散漫だったり…この子大丈夫かしら?叩いたり蹴ったり喧嘩するパワーを武道で発散させたい!などなど、男の子育児で悩んでいる保護者の方いますよね。でも一番多いのは「礼儀を身につけさせたい」「集中力をつけたい」と道場の門を叩くお母さん。空手は寸止めで他の武道よりケガがなさそうというイメージや父が基本温厚な性格なので「優しい先生」と口コミで入ってくる子が多いことから、最初からセンスがあってイケイケな武闘派男子よりもちょっとなよっとした子や人見知りの子も多く在籍しています。このように色んなタイプの子を長年見てきた父からすると、私の息子に対する悩みは「男の子なんてそんなもんだよ」の一言に尽きるそう。おとなしい子には「もっと積極的に!人見知りが心配。大声で気合いを差出るようになって欲しい!」やんちゃな子には「手に余る!家じゃ無理。感情を抑えられるようになって欲しい!」無いものを求めるんです。ちょうどいいバランスで両方を持っている子なんて少ない。やんちゃな子は想像しやすいと思いますが、おとなしい子は案外家では激しかったりします。我が家がまさにそう。おとなしい・育てやすいと思っていたのが、自分の意見を持つようになると外で皆に合わせる分身近なお母さんに反抗的になることがあります。キョロキョロして普通。人見知りして普通。思い立ったら走り出してるのも普通。男の子ってそういうもの。父も昔そうだった。お母さんは女の人だから理解できない部分もあるのが前提。母&娘よりも母&息子のニコイチ期間は短いかも。「自分が子どもの時どうだったか想像すること」「子どもなんてそんなもん、それでいい。と思うこと」が大切だそう。私はさらにこの言葉を言ってくれる人が近くにいることが重要だと思います。自分で自分に言い聞かせるには限度がありますから。もっと言えば、どんな些細なことでも拾い上げて我が子を誉めまくってくれる大人の存在も絶対必要だと考えます。転勤族のような近くに身内のいない人に手っ取り早いのは少人数の習い事だと思います。大人数だと一人一人の保護者に先生が声をかける暇がないですよね。ほどよい人数だと保護者同士も話しやすいし、先生からもお話を聞きやすいです。習い事についての考え方はまた別の時に深堀しますね。🍒 ✨ 🍒 ✨ 🍒 ✨ 🍒控えめだった子が何年もするうちに集団の中でリーダーのように頼もしく育つ。これは父の経験談ですが、私も行事で道場生を見かけると同じように感じます。数年前まで上級生に世話をされていたはずのちびっこが、いつの間にか世話上手の上級生になっているんです。「自分がされたことを人に返す」…私が人が生きる理由だと思っている言葉です。(個人の意見です。)ブラック企業ではこれが悪い方向に出ちゃいますが、良い連鎖が見ていてこちらも気持ちが良くなる。これは家庭の中でも同じかなと思います。私が子どもを丁寧に扱えば、兄弟同士でも祖父母に対してでも同じようにふるまえます。私が怒鳴り散らせば、負の連鎖が始まります。長くなりましたが、これらの話から私が出す結論…「〇〇しなさい!」「〇〇しちゃだめ!」と言うのではなく、❇自分が子どもに「こうあって欲しい」と思う理想に近づく努力をすること❇「こういう子から学んでほしい」と思えるロールモデルのいる集団に入れることが子育てが迷走しないための具体的な方法だと思います。②イギリス人留学生レイチェルさんが流した涙の理由道場には時々外国人も入門してきます。10年以上前に在籍していた、父曰く「大和撫子のようなイギリス人」のレイチェルさん。彼女はいつも真面目に稽古に参加し、玄関でばったり会えば先に扉を開けて待ってくれていたといいます。そんな熱心な彼女を見て父は「留学期間に日本の武道の基礎をすべて身につけさせてやりたい」と思ったそうで、とにかく細かく指導しました。ある日、父が気が付かないように別の階でしくしくと泣いているレイチェルさんを他の大人の会員さんが見かけて話を聞きます。「私はもう1年もここにいるのに、一度も先生は認めてくれない。褒めてくれない。」父は他人づてにこの話を聞き、ハッとしたそうです。良かれと思って熱心に指導したことが単に厳しいだけになっていた。イギリスの人は褒めて指導するのか?この出来事に様々なことに気づかされ、自分の指導の転機になったといいます。これって子育てや部下との関わりでもあるあるじゃないですか?最初はきっと誰でも「できたね~!」と褒めるけれど、レベルが上がるうちにココがダメ・アレをもう少しこうと指摘がメインになりがち。私がつい最近やってしまった失敗です。褒められない=認められてないっていう感覚も、この話を聞いて初めて気が付きました。誰だって人に認められたいですよね…。本当に心から好きなことじゃない限り、自分が認められていないと感じたままだといつかは前に進めなくなる気がします。じゃあどう褒めればいいの?褒められ慣れてないから言葉が出てこない!って思いませんか?そのことについては私も同じく悩んでいるのでまた別の機会に掘り下げますね。まずは自分が子どもや部下に対して指摘するだけになっていないか振り返ってみるだけでも相当変わると思います。ブログ書き終わったら私も振り返りやりますね…。③嫌いな人のどこを見ればいい?一時は部下を24人抱えていた父。何十年も管理職をしていたらいろんな人間に遭遇したと言います。初対面からウマが合わない。なんかこいつ気に食わんな。こういう相性あるんですって。しかもお互いそう思ってそうな感じ。ある時はいけ好かない部下を昼ご飯に誘って仕事以外の話をするようにしたそうですが、雑談でもムカッとくることがあり誘うのをやめたそう。相手にとってもせっかくの昼休憩の時間に上司とご飯なんて負担になっていたかも、と今振り返ると思うそうです。いくら話しても合わない人は合わない。だけど一緒に仕事しないといけない。円滑に進めるためには無視はできない。長年悩んで出した結論は「とにかく相手の良いところを探してそこを見る」こいつにもこんな良いところがあるからな、と。そういう風に意識的に考える作業を無理やりやるそうです。管理職は部下の評価もしないといけません。そしてAは何人、Bは何人、Cは何人と無情にも良い評価をあげられる人数には限りがあります。なるべくフラットに見るためにも、ウマが合わない部下が会社にとって価値のある部分を探して評価するそうです。意識的に「君のこういうところを買ってる!」というメッセージを発信し続けると相手の身構えた感じも徐々にとけていったそうです。🍒 ✨ 🍒 ✨ 🍒 ✨ 🍒つい先日見かけたツイート「ほんっと娘と合わない!生まれた時からだ!」(ニュアンス)これを見てドキッとしました。そういう風に思うことってあるんだ…。でも私と実母がそうです。すっごく仲の良い時期と顔見たら即バトルみたいな一触即発の緊張関係とを交互に繰り返していました。自分が子ども側の目線に立つと「親と子の気が合わない・相性が悪い」あります!今もできれば関わりたくありません。だけど、自分が母と合わないと割り切れた時から円滑に流す技が身につきました。「親子なんだから本音で言い合ってもいいだろう」なんて意地を張っていましたが、そんなことないです。親も子も別の人間。嫌なことを言い合い、されてきたら、普通に怒るし泣きたくなるし嫌いになります。よって、親も「子どもと相性悪いのかな?」って自覚してOKです。(子どもにばれないようにね…😿)そしたら子どもに対して無理に自分の感覚に近づけようとしなくなるはずです。違う人間なんだから感じ方も違う。こっちから見れば正義が向こうにとっては迷惑、逆も然り。そう思えばちょっと見方が変わりませんか?似たもの親子、仲良しな職場…それが最高だけどお互い選べませんもんね。合わないと割り切った後にすることは良いところに目を向けることです!!最初は不本意に褒めててもだんだんと褒めるのがうまくなってきます。褒めテク上達するには数をこなすことです!自然と…!歯の浮くようなセリフも言えるようになります…!今回も文字数多すぎて読みづらいと思うので、褒めテクについての深堀りはまた次回…。長文読んでいただきありがとうございました✨