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2006.11.06
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11月3日 札幌コントラバスサミット

北海道のコントラバスに命が与えられた日だった。

集まった楽器は24台。その全てを高崎さんが調整、修理してくれた。もう怒涛のメンテナンスで、朝9時から始まり、弁当も食べずに、20時までメンテナンスし続け、21時の飛行機に飛び乗って帰った高崎さん。本当に感謝です。皆の喜んだ顔が忘れられない。
「これで、もっともっと練習できます!」「楽器弾くのが楽しい!」「すげ~!!これ北大のあのベース!!??」と、大盛り上がりのメンテナンスでした。音のバランスやテンションが目の前で改善されていく様に、ベーシスト達のテンションも上がりまくり!!

メンテナンスの前には、楽器に関する疑問を高崎さんと話し合った。
例えばこんな質問があった。
「D線だけが鳴りが大きいんだけど、どうしたらいい?」
「コントラバスの特性上、D線ってのは一番でるんです。なんにもしてない楽器はDがでちゃう。あとA線のアルコで弾いたときのヴォルフとかも大きな楽器はでてしまう。そうすると、奏者はD線だけ弱く弾かなくてはいけなかったり、ヴォルフを抑えるためにどこかミュートして弾かなくてはならない、E線は弱いから強く弾く、など常に奏者はそのように弾いたりして。音楽どころじゃなくなってしまう。調整ってのは均一の鳴りにする作業で、楽器ごとにやる作業は違う。そうすると、奏者はそういうことを意識しないで弾けるから、音楽が生まれるんです。そういったことがクセになった人たち、これから自然に弾けるようにします。音の芯が出るようにします。そうしたら自然なスタイルで弾けるようになります。全然音楽性が変わりますよ。中には、しょうがないよねとか、ゴムをD線に挟む人もいる。そんなことしたら鳴りが変わっちゃう。駄目だよね。楽器屋によっては、しょうがないとか言われるよね。腕がないからそう言うしかないんだよ。女の子で、ひどいメンテのためにやめちゃった人もいる。そういうハンディキャップを埋めるのが職人の仕事なんです。」

「奏者と長く付き合っていくことによって、その人の音の嗜好とかもわかって来るし、一緒に楽器の性能をよくしていくことができます。プロっていうのは、職人とちゃんと付き合っている人です」

「魂柱の調整は本当に大切です。魂だからね。僕はお客さんに確認をとってから調整します。」

「僕は半年に一度札幌に来ます。季節によって変化するので、調整が必要なんです。」

「チューニングした際に、駒が前に倒れてきます。それを自分で調整するというのも大切。膝で支えて、こうやって駒を下げて下さい。駒と表板がぴったりと密着しているか見てください。それで、音がちゃんとします。面と面がぴったりとあっていなければいけません」

「駒の位置ですが、F字孔の位置は左右対称ではないんです。左右の切り込みがずれている場合もあるので、どちらか片方の溝のみ信じて、あとは目で平行かを確認してください。正面から見たらわかります。これが平行でないと、自然な弦の響きがミュートされてしまいます。特に日本とドイツの楽器は左右対称にこだわっています。でも、ずれは生まれます。でも、出来上がったものは硬い感じになってしまう。でもイタリアとかのラテン系の楽器は、左右対称じゃなかったりします。人間の顔もそうです。わざと変えてるところがある。そこに味わいってのを出しているんです。5ミリとか平気でずれているのもあります。でも、そのほうが人間らしく美しいという考え方なんです。バイオリンからチェロまではそういうことがありません。規格があります。コントラバスには規格がありません。(コントラバスの歴史の話・・・)そういうなかで、僕達がこの30年間で規格を作ってきたんです。でも、それも変わってきます。・・・ 楽器を作った人の気持ちも尊重しないと駄目なんです。」

「傷一つとっても思い入れがあります。そういうことを大切して奏者と付き合っていきます。安い楽器でも、あなたにとって宝物でしょう?大切にメンテナンスします。」

その他にも、色々な話があったんだけど、気になる人は、また次回のメンテナンスに来てください。あと、よくある質問はこちらを参照してください。http://www.contrabass.co.jp/faq.html

そんな興奮のままでの、齋藤徹ワークショップ。
一人一人、自己紹介してソロで演奏するところから始まった。人によっては、みんなの前でソロを取るのに躊躇してしまったりすることもあった。
徹さんは、楽器を弾くことで、自分の性格もどんどん変えていけるんだよと。引っ込み思案の人も楽器をどんどん弾くことで、自分の嫌なところが変わっていけるんだという発想を持ってほしい。自分にとってかけがえのないものとしての楽器との関わり合いを大事にしてほしいんです。冒頭の言葉から、凄く印象的だった。

練習について、楽器や弦の調整・考え方、メンテナンス、アンプやピックアップのこと、音楽について、たくさんの話をしてもらえた。音に対して耳を開くためのワークショップ、複雑な倍音を聴く。コントラバスでなくてはならないこととは。

全員で、E♭チューニング(下からE♭、G,E♭、Gと調弦する)で演奏したり、棒やアルミピンチを使用してサンバやビリンバウのような演奏もしたりした。物凄い音響空間。戸惑っている人とかもいたんだけど、何か難しく弾こうとしないで、この素晴らしい音響を聴けばいいんだよと。聴くことは待つことだと。サンバの場面なんかでは夢中で演奏している人が何人もいた。物凄い迫力だった。こういうワークショップでは、自分のこだわりもあるかもしれないが、新しい世界に対して耳を開いて、感じ取ろうとする姿勢が必要だと思う。心を開かないと、見えないものってあるよな。何事もそうだろう。

みんながこれからコントラバスを使っていろいろな音楽を演奏すると思うんだけど、耳を開いて、感性を開いて、自分を見つめて、他人を思って、物事を深く考えていけば、きっと素晴らしい音楽と人生を歩める、そんな気にさせてくれる、考える機会をたくさん頂いたワークショップだった。

徹さん、高崎さん、齋藤徹ツアーを企画してくれた旭川のモケラモケラの板谷さん、その他関係者の皆様、参加してくれたみんな、ライブに来てくれたみんなに本当に感謝です。どうもありがとうございました。

高崎トーク
コントラバス修理
齋藤徹ワークショップ
コントラバスたくさん





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Last updated  2006.11.06 21:25:25
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