ひよっこ血液内科医の独り言

2006/06/28(水)23:25

あとちょっと!

雑記(57)

6月もあと少し、スーパーローテートの1ターム目がなんとか終わろうとしています。 なーんにもできなかった四月から早三ヶ月が経ち、でもまだなーんにもできませんが、一応少しは成長したかな。 点滴とか採血とかの手技に少しは自信がついたり、患者様との接するのにそんなに緊張しなくなってきた。 でも、最近の一番の悩みは患者さんと一緒に一喜一憂してしまうこと。 よくなればもちろん嬉しいのですが、癌の転移とかが見つかった日には一日落ち込んでしまったり。 医者たるもの、そんなに引きずっていてはいけないんだろうけど、その辺の切り替えがどうもできない。 いい意味でも悪い意味でも、慣れるしかないんだろうな。 だって毎日のように患者さんの夢を見てたんじゃ体が持たないし。 職場の人間関係とかはそこまでストレスフルというわけではないので、それ以外は結構楽しく仕事ができました。 暖かく見守ってもらったし。 今日、普段は寡黙で滅多に優しい言葉なんて出てこない中ベンの先生が(言いすぎ?)、何も言わずにポンとジュースを机に置いてくれて、なんだかグッときちゃいました。 それが美容に優しいビタミンC入りのTBCのジュースだったのにはなんだか笑えたけど。 二年後、また戻ってこようかなとぼんやり考えちゃいました。 次は救急科。 今までの内科とはまた違った雰囲気だろうけど、やっぱり重症の患者さんばかりなのには違いないでしょう。 たとえ重症で救急車で運ばれてきても、元気に帰ってくれればいいのですが。 病院にいる間は一生懸命仕事して、家に帰ったら上手く気持ちを切り替えなければ。 実は先週の土曜日、某先生から「病院でちょこっとバイオリン弾いてよ」というなんともお気楽なオコトバを頂き、丁重にお断りしたのですが、いざという時のためにひさびさにバイオリンをケースから出してきました。 調弦しようとしたら、ペグがめちゃめちゃ固くて全くまわらず、なんとなく駒も傾いているわで、調弦するのにも一苦労。 なんとE線とD線が切れちゃいました。 スペアの弦に変えたものの、調弦はますます狂うわ、私の音程もめちゃめちゃだわで、こりゃとてもそれどころじゃないわと思いつつ、いささか開き直っていろいろ弾いてみました。 こういう「何か弾いてよ」と言われた場合に、ピアノとかならまあサマになるんだろうけど、バイオリン一本というのはどうもボロが出ちゃうような気がします。 それに選曲も重要です。 クラシックも入れたいけど、飽きないぐらいの短い曲を。あとは動揺、演歌あたりが意外に結構うけて、それから「涙そうそう」とかみたいなある程度メロディーラインだけで聞ける曲を。 老人ホームなどにクラブで訪問演奏しにいったりしてたので、一応レパートリーみたいなのはあるのですが、バイオリン一本しかないとなれば話は違います。 カラオケCDでもかけようかなーとか、いろいろ考えて、結局は準備期間が足りないという結論(安易だなぁ)に達し、おもむろにバイオリンをケースに戻しました。 それにしても、久しぶりにバイオリン弾いて気持ちよかったです! やっぱ、音楽って癒されますねぇ。たとえ自分の下手なバイオリンでも。 ちょっと夢中になって、なんだかカタルシスでした。 秋には、去年までトラで行ってたオケに、ブラームスの一番を弾きに行こうかと今から企んでいます。 とはいえ、秋には初めての学会デビューがあったりでなかなか時間が取れるかわからないのですが。 まぁ、ぼちぼちやっていこうと思います。

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