ひよっこ血液内科医の独り言

2007/11/22(木)09:06

名古屋!

旅行記(20)

もう、だいぶ前のことになりますが、実は10月24日から3泊4日で名古屋に行ってきました。 日本放射線学会の秋季大会。 初めての全国学会でした。 水曜の昼にちょっとした一大事があったものの、なんとか夕方には無事に仕事が終わり、「さっさと行ってひつまぶしでも食べておいで!」とのことで、一路名古屋に。 行きの電車の中で 「えっと、ホテルってどこだっけ?何駅?」 と、いきなりテンパった私。 でも、さすがはヤフー携帯。 携帯から、PCブラウザでヤフーが使える! というわけで、無事にホテルのホームページから調べられました。 すごいぜ、ソフトバンク! で、無事に名古屋に着き、同じくヤフー携帯で調べといたレストランに行って、先発隊として一緒に行った先輩と遅い夕食。 なんだかやたらとおいしい夕食だったのですが、いいのでしょうか?? ご馳走様でした。 BGMには常にブラームスなどなどのピアノトリオが流れる中、おいしい料理に舌鼓。 最後のデザートは絶品でした! ああ、写真を撮っておけばよかったと後悔。 すっかり幸せな気分で、ホテルまでの道を尋ねてみたら、なんと 「すぐそこなので、時間も遅いしなんなら送っていきますよ」 とのこと。 恐縮しながら、徒歩3分の距離を歩く道すがら 「名古屋も伏見とか栄あたりは不況でねぇ。全部名古屋駅周辺にもってかれているような状況で」 となぜかぼやかれ、ホテルに到着。 その日は遅かったので、ゆっくりとお風呂に入って就寝。 さて次の日、学会初日。 なんせ放射線の学会なので、テーマが実に多彩。 とりあえず、自分の興味のありそうなところを選んで広い会場を回ってみました。 リンパ腫の診断から、よくある感染症の画像診断などなど。 感染症の画像診断はフレッシャーズセミナーだったのですが、ベテランの先生たちに混じって亀田総合病院の4年目の女医さんがレクチャーされていて、とってもわかりやすかったです。 すごいな、と感動。 この日はランチョンセミナーを聞いたあたりで、ちょっと集中力に限界が来たので、ちらっと一般演題のポスターを見てから、こっそり会場を抜け出しました。 その後、ホテル周辺に帰ってきて、名古屋観光というかショッピング。 三越で、大英国展をやってたので、バグパイプの音色を聞きながらスコーンを買い込み、明日からの朝ごはんに。 ワインもたくさん並んでましたが、これを一人で晩酌してたらきっと明日からの学会は全部寝ることになりそうと思い、断念。 今思えば、山梨で飲んだリースリングワイン、もう一回飲みたかったなぁ。 しばらくぶらぶらして、ホテルに帰って、買い込んだ入浴剤を入れてゆっくりバスタイム。 はぁ、こんなことしてていいんかなぁ、とか言いながらまったりのんびり。 ちらっとフィルムリーディングの出題冊子を見てみたけど、ぜんっぜんわからなかったので潔く降参。 おっ、今日は木曜じゃん。 あ、でも夜は飲み会だから医龍見られない…。ガーン。 そう、この日は夜から合流の先生たちと飲み会でした。 まずはマリオットアソシアホテルで集合、そこで優雅に夕食かと思いきや、その足で名古屋が誇る「世界の山ちゃん」へ。 名古屋中に100軒以上もあるらしく、結構どこを見ても看板が。 ヤマップなるものまであり、これってもしやSMAPのぱくり? で、そこで定番の手羽先から土手焼きを頼み、さらには小倉バケット、小倉モチ、名古屋赤味噌ラガーと悪ノリ。 小倉モチは意外とアリでした。 赤味噌ラガーは…。 あれは罰ゲームですね。 薬臭くて、後味にわずかに味噌の風味が残ります。 下に写真をアップ。 その後、飲み足りないということで、コンビニで食料とビール、シャンパンまで調達し、なぜかマリオットの46階で飲むことに。 さすがは天下のマリオット、すばらしい眺めと、シンプルながらゴージャスな客室でした。 でも、7人も入るとさすがに手狭。 そこで、既に出来上がった先生たちがいっせいに放射線科裏話をはじめ・・・。 放射線科版「次の内閣」構想が着々と出来上がっていきました。 というか、こんな話を私が聞いてもいいのか!? その後、どんどん話はエスカレートしていき、危うく私までアメリカに行かされるところでした。 ま、もちろん入局はないので実際には行きませんが(笑) 某先生がつぶれたなどのハプニングはありつつ、夜はどっぷりと更け、タクシーで帰還。 女の子が名古屋で午前様って、なにげに気まずい。。。 でも、無事に帰れてよかった。 次の日は、二日酔いでのんびり出動。 だって、どうせ早起きしたって講演聴きながら寝てたら一緒じゃん、と開き直り。 こっそり合流しようと思ってたら、行きの電車で上の先生と鉢合わせしてしまい、お互いに 「二日酔いですねぇ」 とかいいながら、会場へ。 この日は一日胸部放射線研究会でした。 一言に胸部といっても、肺炎から縦隔腫瘤から果ては白血病の胸部病変まで、多種多様な疾患のオンパレード。 私も帰ってから地方会の発表が控えているので、しっかり聞いとこうと思いつつも、やっぱり昨日の午前様がたたり、気づけば夢の中に。 途中、気分転換にポスターを見たりもしながら、発表の洪水を浴びた一日でした。 その後、合同懇親会が名古屋港水族館であったのですが、そっちには行かず、池添メモリアルセミナーという会に。 なんでも、胸部の権威だった池添先生という方をしのんで開催された胸部放射線科医の会だそう。 レベルの高い会だったらどうしよう、と心配してたらこの日の講演は 「胸部レントゲンと私、35年の経験から」 という題で、次々と昔のレントゲンを示しながら思い出話をされるという内容で、今と違ってあまり鮮明ではないものの、そこになんとも味があるというか、これを一枚一枚シャーカステンにかけては職人的な眼力で診断されていた古きよき時代の雰囲気の感じられる講演でした。 ひとつの症例にはそれぞれにドラマがあります。 そんなドラマを聴きながら、もらい泣きしそうになったり、じわっとあったかい気分になったり。 この日は一日かしこまった発表を聞いていたからか、最後は心に響く講演でした。 その後、みんなでひつまぶしを食べに熱田蓬莱軒に。 前回、静岡に行ったときに食べたかったのだけれど、どうせまた名古屋に来たときにと思いとっておいたのでした。 やっぱりというか、とっても美味しかったです。 私は、最後のうな茶が好き。 ぴりっとわさびとねぎを利かせて、おだしでまったりと食すのはなんともいえない味わいです。 今日も幸せでした。 というか、最後のごはんで一日の良し悪しが決まる私って。。。 で、次の日は一日研修医セミナー。 ここまで読んでくださった皆さん(いるんかいな?)、もうちょっとで終わりますからね。 一日、研修医のためのセミナーで頭からお腹まで。 ちなみに私が一番おもしろいと思ったのは、ランチョンセミナーのリンパ腫の画像所見。 これって、一番マイナーな講演で、先輩に「というか、聞くとこ間違ってるよ?」といわれてしまいました。 そんなこといったって、血液好きな私。 なんだか、まるまる3日間学会に行ったけど、情報量が多すぎて、ほとんど学ばないままに 帰ってきてしまったような。。。 まあでも、昔診断がつかなかった症例ってもしかしてこれやったりするのかな?なんて生意気なことも思いつつ、そういう意味でちょっと視野が開ければいいんじゃないかと。 完全に自己満足ですが。 初めてのお泊りの学会、いろいろハプニングはありつつも、楽しかったです! って、こんな感想では怒られそうですが。。。 とりとめなく長い文章になってしまいました。 実は画像を載せたいだけだったんですけどね。 はあ、疲れました。。。

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