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丸くて、暗い でも暖かい場所。
くるっとまるまって、心地よい。 時折、きゅっと緊張してくる。 持ち主が、悲しんでいる時。 何度も、恐らくあったのだろう。 誰かが、泣いてる、悲しんでいる。 お母さんが泣いてる。 悲しまないでと言葉を持たない私は伝えたかった。 この人を守らなくちゃと感じた。 私をはぐくみ、世に出そうとする母体。 私は言葉は持たなかったけれど いつも心と体で思っていた。 「悲しまないで」と。 この人が泣くと、私も悲しくなる。 この人が泣いていると 私のこと見てくれないのも知っていた。 でも、この人を悲しませちゃいけない、そう感じていた。 胎児の記憶・・・ 今頃出てくるというのも、奇妙な話だけれど。 暗い場所、あらぶる心が、子宮の中まで伝わってきていた。 泣かないで・・・ 悲しまないで・・・ 私が悪い子だから、泣いてるの? 子宮の中で、身をひそめた。 そんな、古い悲しい記憶がとめどなくあふれ出てくる。 ここから、始まっていたのだなあと感慨にふける。 それから、50年もたった今も、 ここから、出られずにもがいていたのだと繋がる記憶。 安堵する想い。 あれから、50年・・・泣いているお母さんと私を ずっとここから救ってくれる人を探し、待ち続けていたのだと 悲しい記憶。。。 なんて切ない記憶なのか。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月31日 22時53分18秒
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