・2024年、年の暮に思うこと
KANさんの“最期の言葉” 最愛の妻が明かした「私は私が守っているつもりだったから…」スポニチ 2024/12/31 06:40 TBS「まさかの一丁目一番地」(後10・00)が30日に放送され、昨年11月に亡くなったシンガー・ソングライターKANさん(享年61)の“最期の言葉”が明かされた。 同番組はKANさんと25年連れ添った最愛の妻・桜子さん、KANさんを慕う多くの音楽仲間たちの言葉でつなぐドキュメント「KANスペシャルヒューマンストーリー 最後に愛は勝つ」を放送。その放送内でKANさんの最期の言葉が明かされた。 インタビューを受けた妻・桜子さんは目に涙を溜めながら「守れなくてごめんね」と言われたことを告白。この言葉に桜子さんは「私は私が守っているつもりだったから…“何言ってんのよ”って…。それが最後だったかどうかも…覚えてないですけど」と当時のやり取りを振り返った。 そして、桜子さんは「肉体は限界があるので。KANに限らず私たちもみんなそうだけど」としつつ「夢はね、私やみんながいなくなった後もKANの歌が、誰の歌っていうのじゃなくても、歌っててもらえたらいいなって」と、KANさんの歌が永遠に歌い継がれていってほしいと願いを明かした。【スポニチアネックス;元記事はこちらへ】◆わたしの4,400曲のミュージックリストにKANさんの曲は2曲だけですが持っています。一つはお約束の「愛は勝つ」、もう一つは「星屑の帰り道」です。やさしくて弱っちくて微笑ましい素敵な一曲です。何年か前の「クリスマスの約束」で出会った瞬間に惚れてすぐダウンロードした名曲です。KANさんもそうでしたが今年もいくつかの突然のお別れがありました。◆ ◆ ◆ それにしてもわがiMacのミュージックに4,400曲あるってことは1曲255円とすると112万円だ。生まれてこのかた音楽生活ざっと60年、レコードやらコンサートやらもう200万近く使っているんだろうなぁ。音楽なしでは生きてこられなかっただろうし音楽あってこそのわたしの人生だったと思える。悲しい時もワクワクする時も音楽は一緒だった。 小さい頃よく遊んだいとこはプロ・ミュージシャンになった。もし環境が違っていたらわたしにも音楽の道があったのでは?なんて妄想したこともあった。◆ ◆ ◆ 今思えば若かったころには無限の可能性があったのだ。分かれ道はたくさんあった。あの時もっと違う考え方をしていればあの時もう少しだけ勇気があればあの時もっと頑張っていればあの時あきらめずにいればと思うことばかりだ。でもすべて通り過ぎて今がある。後悔しているわけじゃない。求めればすべてが叶う人生じゃない。わたしはわたしの道をきっとちゃんと生きてきたんだ。 渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」という言葉にであったときただそれを聞いただけでふっと気持ちが軽くなったのを覚えている。宮澤賢治の「雨ニモマケズ」の最後の一節が好きだ。「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」。それでいいんだ。失敗も恥ずかしいこともたくさんあったけれど自分の歩いてきた道がわたしの人生だ。誰に恥じることもない。 今夜は大晦日、ヒトはヒトの都合で上手に区切りを作ってリセット・リスタートを繰り返す。また一年無事に過ごせた。明日からもう一年、小さな夢を持って笑って過ごして行きたいと思うのです。