CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

2007/09/09(日)20:55

【八】酒と車と上司と女

中国駐在時代(146)

病室に駆け込むと、黒い制服を着た男性が二人振り向いた。 大川さんと竹山さんは緊張した表情… 「すみません、お待たせしました。」と竹山さんに言い、 黒い制服の男性に「私、通訳の者です。どうぞ」 「え~、我々は○○派出所の警官でして… この度は事故に遭われたという事で誠にお気の毒でした。」 「外国のお客様の事故という事で我々も特に重視しておりまして、 逃走犯逮捕に全力を尽くしますので、どうか御理解下さい。」 双方会釈。 あ~挨拶か~・・・ 外賓 wai4bin1…外国客。 中国は基本的に外国人を特別扱いする。昔の外国人料金や 税制措置など経済的区別する場合も多いが、何かあれば、 対一般中国人とは扱いが異なり、対応が丁寧な場合がある。  故に、ワザワザ挨拶にやってきたのも納得だった。 一通り挨拶が済み、警官が「え~と…」と書類を取り出したその時、 「ちょっと、この人ら、誰や?」と、大川さんが訝(いぶか)しげな顔をした。 見ると。 知らない色の黒いオッチャン3人と、モップを杖にしたオバチャンが2人、 シレ~ッと輪の中に入っている(!) 野次馬!!(慌) 「関係ない人は、ゴメン。入ってこないで(汗)」と慌てて追い出して (5人は表情も変えずに出て行った) ドアをピッチリ閉めた。 ・・・個室で良かった。 大部屋だったら、どれだけの野次馬に囲まれていた事か・・・(汗) 気を取り直して再開。 警官が「目撃者の証言によると…」と事故当時の状況を説明する。 夜11:00頃、大川さんは日本人向けバー「すみれ(私が適当に命名)」に来店。 既に相当酔っていたが、ウイスキーの水割りを3杯ほど更に飲んだ。 その後「帰る」と席を立つ。 「TAXI呼ぶから待ってて」とママは声を掛けたが、大川さんは、そのまま外へ。 心配になったママは、店の出口で大川さんが道路を渡るのを見送っていた。 左手から車が走ってくるのに気付いて声をかけて注意したが、 大川さんはそのまま道を渡り、車にはねられた。 車はそのまま逃走、ママは救急車を呼ぶように店の者に指示し、 大川さんに駆け寄っていった・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 大川さんは下を向いていた。 竹山さんは神妙な顔で聞いている。 「犯人・・・走了?(犯人・・・去った?)」突然、竹山さんが中国語で発言。 警官が「おや?中国語お上手ですね?」とペラペラ~と後に続く。 あれ?竹山さん、会話してくれるの? と黙っていたら、たちまち会話不能になって、やはり私に振ってこられた(--; 竹山さんは、よくこういう事をする。 ややこしい話の時にこそ、いきなり中国語で話し始めたりする。 一体、何がしたいのだろう。 中途半端に会話に割り込んで来られる事は、 通訳にとって(私だけ?)かなりわずらわしい。 リズムが狂って、集中力が途切れてしまうのだ。 買い物会話じゃないんだから、意味のない事は止めてよ・・・(ーー;; イライラを抑えて本題に戻る。 「犯人は、どういう人なんですか?」と聞いたら、 「ちょっとお待ち下さい」と警官の一人が廊下に出て 「おい!来い!」と誰かに声を掛けた。 え・・・?(驚) 40歳過ぎくらいの男性が二人、花束を持っておずおずと入って来た。 この人達・・・・・・ ・・・・・・ダレ?(汗) つづく。         「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、 モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!

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